意見書・決議日本共産党をはじめ各会派から提案された13件の意見書・決議案について、議会運営委員会理事会で協議が行われ、6案件は適切な修正や調整を行って共同提案に合意し、成立しました。 日本共産党の提案した4案件のうち、3案件は他党派が反対し議案として本会議に上程することはできませんでした。特に大規模小売店出店規制に関しては、自民党案と1本化をめざしましたが、公明党が反対し、成立しませんでした。
太字で表示された、セルの背景が黄色いものは可決された意見書
《採択された意見書》政治倫理の確立に関する決議本年8月、本市会議員2名が昨秋の衆議院鼓員選挙における公職選挙法違反(被買収)容疑により起訴され、辞職した。 よって、名古屋市会は、市民の信頼回復を図るため、二度とこのような不祥事を繰り返すことのないよう、早急に議会改革を進めるとともに、公職選挙法その他法令の遵守の誓いを新たにし、さらなる政治倫理の確立に全力で取り組むことを決意するものである。 国際博覧全開催時のテロ対策の強化に関する意見書平成13年の米国での同時多発テロを初め、世界各地でテロ事件が続いており、テロの脅威は依然として存在している。 よって、名古屋市会は、国会及び政府に対し、国際博覧会開催時のテロに関する情報収集・分析及び危機管理体制の充実を図るとともに、その会場や周辺地域の警備体制の強化・支援など、万全のテロ対策を実施されるよう強く要望する。 介護労働者の労働環境改善に関する意見書介護の現場では、ホームヘルパーを初めとする多くの介護労働者が、劣悪な労働条件のもと、不十分な感染症対策等の安全衛生面に不安を感じながら働いているのが実態である。 よって、名古屋市会は、国会及び政府に対し、介護労働者の労働環境の改善に向け、労働条件に関する基準の明示や職員配置基準の見直し、さらには安全衛生対策の指導強化など、積極的な対応を図られるよう強く要望する。 消費者団体訴訟制度の創設を求める意見書近年、消費者をめぐるトラブルが急増しており、悪徳商法や架空請求等の被害も後を絶たない。こうした被害者は訴訟の知識が乏しいことなどから、個人で訴訟を提起することは困難な場合が多く、被害救済を求めることを断念し、結果的に悪質な事業者等の不当・違法な行為が反復・継続され、被害を拡大させている。 よって、名古屋市会は、国会及び政府に対し、消費者被害を防止するとともに、その利益の擁護を図るため、消費者団体訴訟制度を早急に創設されるよう強く要望する。 堀川の総合的な整備に関する意見書本市中心部を南北に流れる堀川は、江戸時代初期より名古屋の発展を支えてきた「母なる川」であり、間もなく開削400年を迎えようとしている。 よって、名古屋市会は、国会及び政府に対し、市民の願いである堀川の浄化と沿川のにぎわいを復活するため、次の事項について実現されるよう強く要望する。
緊急地域雇用創出特別交付金事業の存続と改善を求める意見書国の臨時応急措置として、平成13年度から実施されてきた緊急地域雇用創出特別交付金事業は、本市においても4年間で延べ4400人を上回る雇用が生み出されるなど、雇用・失業対策として一定の役割を果たしてきた。この事業は、今年度で終了する予定となっているが、本事業の存続が強く望まれている。 よって、名古屋市会は、国会及び政府に対し、依然として厳しい雇用情勢にかんがみ、緊急地域雇用創出特別交付金事業を平成17年度以降も継続して実施するとともに、継続に当たっては、失業者の就労に役立ち、実施主体である地方公共団体が活用しやすいよう実施要領や運用方法などを改善されるよう強く要望する。 生活保護費の国庫負担率に関する意見書生活保護制度は、憲法第25条の理念に基づき、国民に健康で文化的な最低限度の生活を全国一律に保障する重要な役割を担っており、社会保障の根幹をなす制度である。 厚生労働省は、来年度予算の概算要求に当たり、生活保護費の国庫負担率を4分の3から3分の2に引き下げようとしているが、国の負担率の引き下げは、本来国が負うべき財政負担を地方公共団体へ転嫁するものであり、生活保護制度の後退は避けられず、制度に対する国の責任を放棄するものと言わざるを得ない。 よって、名古屋市会は、国会及び政府に対し、生活保護費の国庫負担率引き下げを行われないよう強く要望する。
《日本共産党が提案し、採択されなかった意見書(案)》大店立地法の「指針改正」にあたっての意見書(案)大店法(大規模小売店舗法)が廃止され、「街づくり三法」(大店立地法、中心市街地活性化法、「改正」都市計画法)が制定されたが、大型店の無秩序な出店・撤退が相次いで、名古屋市内の地域商店街は衰退や荒廃に追い込まれている。この結果、商店街や地域経済の問題だけでなく、市民の暮らしや交通渋滞、住環境などにも深刻な影響を及ぼしている。 よって、名古屋市会は、国会及び政府に対し、来年度に予定される大店立地法の「指針改正」にあたって、大型店舗の新規出店をはじめ二十四時間営業や深夜営業による生活・住環境の悪化を防止し、青少年はじめ市民生活の安心、安全を確保するために、以下の事項の実現を強く要望する。
シックスクールから子どもたちの健康を守る意見書いま、シックスクールについての不安が全国に広がっているが、名古屋市においても例外でなく市民からその対策について強い要求が出されている。特に緑区の新設小学校では児童に、揮発する化学物質によってシックハウス症候群の症状があらわれ、ついにはあらゆる化学物質に影響を受ける化学物質過敏症と診断されるにいたった。 よって、名古屋市会は、国会及び政府に対し、シックスクールから子どもたちの健康を守るため、下記の点について実現されるよう強く要望する。
日米地位協定の見直しを求める意見書去る8月13日、沖縄県宜野湾市でおきた米軍ヘリ墜落事故は、日本側が要請した現場検証が拒まれたまま、米軍によって機体が回収され、破片が散乱した公道なども米軍によって一方的に封鎖されるなど、事故後の米軍の対応は、余りにもひどいものであった。このような事態を生み出した背景に、在日米軍を保護するために治外法権的な扱いを認めた日米地位協定があることは明白である。 よって、名古屋市会は、国会及び政府に対し、我が国が主権国にふさわしく、そしてなにより市民が安心して暮らせるようにするため、日米地位協定の改定を強く要望する。 |
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