条例修正案 趣旨説明 かとう典子議員
住民監視社会につながる条例ではなく、
住民が主人公の安心・安全条例に
警察・行政主導の組織作りを削除
【かとう議員】提案者を代表して、ただいま議題となっております、第110号議案に対する修正案の趣旨について説明させていただきます。
原案は、市民一人一人がマナーやルールを守ることが基本といいながら、警察や行政主導の推進組織に一部住民を参加させることによって、市民を従わせようとするものです。これでは行政が住民に奉仕する立場ではなく、住民を取り締まる機関となったり、住民が住民を監視する社会へとなってしまうのではないかと危惧するものです。そこで、修正案は、第1に、推進組織については削除するものです。
犯罪の防止のまちづくりで修正
また、原案は、「犯罪の防止」について、「自ら犯罪の被害にあわないよう努める」といっているように、行政責任よりも市民の自己責任を強調するものになっています。そこで第2に、市民、事業者及び市が、犯罪の防止のためのまちづくりを、協働してすすめるよう改めるものです。
路上禁煙地区の過料徴収を削除
さらに、路上禁煙はモラル、マナーの向上によって解決すべき問題であり、過料はふさわしいものではありません。過料徴収の実施を慎重に判断すると言っても、当局も認めているように、いったん過料が実施されれば、公平性を名目に、徹底した過料徴収が目的になり、行政の警察化が進むことになります。また、過料については、市民の声でも、反対意見や慎重意見が多く、市民合意が得られているとはいえません。そこで第3に、過料については削除するものです。
住民が主人公の条例へ
以上、述べてきましたように、制定しようとする条例について、行政の取り締まり機関化や住民同士の監視社会をまねく危険なものではなく、「住民が主人公」の条例へと改めるものです。
以上で、修正案の趣旨説明を終わらせていただきます。
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