2007年9月定例会 請願の採択を求める賛成討論
うめはら紀美子議員(2007年10月3日)
38万床を15万床に減らす「療養病床の廃止・削減」の中止を求める請願は、ぜひ採択を
【梅原議員】 ただいま議題となっております請願第9号「療養病床の廃止・削減の中止を求める意見書提出の請願」の採択を求めて討論致します。
この請願は、現在の療養病床38万床を、15万床まで削減しようとする、政府の計画の中止を求めるものです。都道府県は、来年3月までに削減計画を具体化しなければならないことになっています。
厚労省調査でも6割が退院不可能
厚労省が、全国約6000の医療機関を対象に、今年3月にまとめたアンケートでは、療養病床の入院患者のうち、透析やたん吸引などが必要な患者や人工呼吸器使用などで退院不可能な患者は6割を超えています。
自宅介護は不可能と9割
別の調査では自宅での介護は不可能と考える家族は9割にのぼっています。
その理由は、「容態が変化した時に対応できない」が最も多く、「自宅設備に不安」「自分自身も高齢だ」と続いています。療養病床の患者の病状が仮に安定していても、管を胃に入れて栄養を送る経管栄養や床ずれの処置など医療関係者しか出来ない行為が多いからなのです。
療養病床から追い出すな
このままでは行き場のない医療難民・介護難民が、大量発生することになるのではないでしょうか。入院ベッドから療養中の高齢者を追い出さないために、この請願の採択を心から呼びかけて討論を終わります。
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