愛知県勤労会館は、昭和45年6月の開館以来、労働者福祉施設として大変多くの市民に活用されてきた施設であるとともに、文化・芸術の分野でも活用され、地域に多大な貢献をしてきた施設である。
しかし、愛知県は、平成17年2月に行財政改革の一環として、あいち行革大綱2005において、平成18年度以降、勤労福祉会館の廃止を順次進める方針を打ち出し、愛知県勤労会館については、平成21年度末に廃止するとしている。
収容人員1500人程度のいわゆる中規模ホールについてみると、市内には、収容人員1488入の愛知県勤労会館を始め、収容人員1666人の愛知厚生年金会館、収容人員1146人の中京大学文化市民会館プルニエホールの3館あり、いずれも80%を超える高い稼働率を維持しており、そのニーズの高さがうかがえる。
しかし、そのうちの愛知厚生年金会館については、国が譲渡又は廃止の方針を打ち出し、現在売却先を選定しているところであり、今後の存続が危ぶまれている。この上、愛知県勤労会館が廃止されることになると、市内の中規模ホールは大幅に減少することになる。
一方、愛知県は、施設の活用を希望する地元市があれば、十分な調整を行った上で移管するとしており、実際に、豊田勤労福祉会館は豊田市が福祉センタ一として、刈谷勤労福祉会館は刈谷市が北部生涯学習センターとしてそれぞれ活用するために、平成19年4月1日に移管されている。
ついては、次の事項の実現をお願いする。
- 市が愛知県と十分調整を行った上で、愛知県勤労会館を譲り受け、文化・芸術施設等として活用すること。
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