2010年2月定例会 追加提出議案への質疑(3月19日)
さとう典生議員
「自動車運送事業の経営健全化計画について」の撤回について
さとう議員
議案に撤回しなければならないほどの欠陥があったのか
【さとう議員】 今回撤回されようとしている議案は、さる2月19日に上程され、3月4日から5日間にわたって本会議場で代表質問、個人質疑が行われた上で、所管の常任委員会である、土木交通委員会で審議されてきました。
議案として出されたということは、公営企業の管理者である交通局長と市長との間で協議が行われているはずです。その上で、市長が議会に提案をされたわけです。
それがなぜ委員会での審議の途中で撤回されることになったのか。全く持って不可解です。何があったのか、多くのみなさんが知りたいとお思いでしょう。
また、審議途中で撤回を余儀なくされるような議案を提案した、市長や当局の責任が問われることにもなります。
そこで市長にお尋ねします。議案に撤回しなければならないほどの重大な欠陥があったのでしょうか。お答えください。
外部監査人からの働きかけによる撤回なのか
【さとう議員】 聞くところによりますと、土木交通委員会で、審議二日目の資料質疑などの日に外部監査人を参考人として招致して意見を聞いたとのことであります。
そして、次の日程である総括審議の場で冒頭に当局が撤回の意向を明らかにして、審議が中断しているようであります。
このような状況を端から見ていると、外部監査人の委員会での言動が取り下げの契機になったように見えるわけです。
そこで交通局長にお聞きします。外部監査人からの働きかけによって、撤回が行われることになったのでしょうか。お答えください。
外部監査報告の取扱いについての考え方にぶれがある
【さとう議員】 先月初め、食肉市場の運営に関し、外郭団体の名食と食肉公社についての包括外部監査がおこなわれ、報告書のなかでいろいろ問題点が指摘されました。先日、この本会議で私が質問しました。みなさんご存じのように、市長や当局の答弁は自分たちの行ったことは適正だった、というものでした。
私からは大変不満な点でありますが、報告はあくまで監査人の見解であり、政策決定は独自で行うという態度を貫いているわけです。
それに比べると、交通局は議案の撤回まで行って、外部監査人の意見を受け入れようとしていると見受けられ、その態度は異常であります。
そこで、交通局長にお尋ねします。外部監査報告の取り扱いについてどのように考えておられるのでしょうか。お答えください。
再議までして通した市長が、なぜ撤回する(再質問)
【さとう議員】 それぞれ答弁をいただきましたが、全くもって理解できません。
市長、あなたはなぜ撤回したのか。これまで自分の提案が通らなかったら、再議までして通した市長が、なぜこの提案を撤回されるのか。まだ議会が決定したものでもない。再度お聞きします。
横車をゆるすのか。こんなことを繰り返す気か(再質問)
【さとう議員】 計画は半年、1年前からわかっていたこと。交通局も市長と話し合ってきた出された議案だ。1か月以上前に出された議案なのに突然、最後の段階で出し直す。この件では問題点は二つあります。(1)審議中に横車が入ったこと。(2)公共交通を守るという立場に重要な変化が生じようとしていること。
例えでいえば、野球で9回裏2アウト、バッターが残り一人というときに、突然、評論家か解説者が出てきて、この試合は自分が決めたルールではない、ボールに自分の名前が書いてないから、試合をやり直せ、と行ったようなものです。
いつから名古屋はこのようなことがまかり通るようになったのか。先日のトワイライトスクールの選定の問題も似たような構造です。名古屋市はいつから魑魅魍魎が跋扈する地になったのか。疑問だ。私は市長の政治姿勢がこのような事態を招いているとおもうが、市長はこのような事態をこれからも許して行くのかお尋ねします。
前代未聞の事態、市政運営において禍根を残す(意見)
【さとう議員】 これまでとってきた市長の態度からみると、これからもそうなのかとは思うが、私は、必ずしも当局の健全化計画に賛成するものではないが、このような前代未聞の事態については名古屋市議会、また、市政運営においても禍根を残すと危惧をします。先輩同僚議員のみなさんの賢明な判断を期待して質問を終わります。
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さらに良い計画とするため、撤回し提案するもの(市長)
【市長】
さらに良い計画とするため、第51号議案を撤回し、第91号議案を提案した。