さはしあこ議員の個人質問② 市バス路線の運行見直しを
地下鉄桜通線延伸に伴う路線再編成で不便になった
【さはし議員】高齢者の生活を支える移動手段の確保は、大変重要な課題の一つです。これまで緑区には、地下鉄が整備されておらず、自動車がないと住みづらいと言われていました。しかし、去る3月27日には、区民が待望していた地下鉄桜通線が延伸し、野並駅から徳重駅まで市民の足が伸びました。これによって、区の東部から名古屋の中心地へ出かけるには、大変便利になりました。
地下鉄が延びたことにより、交通網が充実し便利になりましたが、その一方で、市バスの路線再編成の実施によって、不便になってしまったという地域も生まれています。
特に高齢となり、運転が出来なくなったという方が多くなってきた地域のみなさんは泣いています。神沢にお住まいの80歳の女性は、今まで地下鉄原駅までバスで出かけていました。買い物や病院に通院するためです。家の前のバス停である鳴子みどりヶ丘から乗車していましたが、路線再編成後は、原駅へ行くバスが鳴子みどりヶ丘を通らなくなり、別のバス停まで歩くか、バスを乗り継がなくてはならなくなったそうです。一番近いバス停は、ほら貝ですが、そこまで行く道のりは、長い坂があります。実際に、私も歩いてみましたが、私の足で9分かかるので、重い買い物袋を抱えての高齢者の方は倍以上かかり、大変な重労働と思われます。またバスを乗り継ごうにも、一時間に一本か二本のため乗継が悪く、タクシーを使うことを余儀なくされています。
みなさん口をそろえて言われます。今までどおりであってほしいというささやかな願いだけです、と。買い物、病院など生活に直結する足は、絶対に確保すべきです。バス路線の見直しで不便になったことで、次第に家からでかけたくなくなってきたと言われる高齢の方もいらっしゃいます。これでは、引きこもりになって足腰も弱くなってしまいます。
徳重まで地下鉄が延びたことにより、便利になったと思われる地域でさえ、今回の再編成によって、バス経路が変更となり、今まで白土方面から市民病院へ一本で行くことが出来ていたのに、乗り継がないといけなくなってしまったという声も寄せられています。
サービスの考え方として地域の特性を踏まえたうえで、運行見直しを行い利便性と効率性の向上を図りますとのことですが、市バスをより便利にするための再編成であるにもかかわらず、一方では、これまで以上に不便を感じている市民もいるという現実を踏まえ、再度路線を見直す考えはあるのか、お聞かせください。
利用状況の把握に努めたい(局長)
【交通局長】3月27日にバス路線の再編成を実施してから2週間余りを経過したところで、利用状況が変わることも考えられ、まずは、再編成後のバスのご利用状況の把握に努めたい。
不自由を感じている住民のためにも、早急に路線・運行の見直しを(意見)
【さはし議員】若い方は、新しい変化に対応が早いと思いますが、高齢になるほど新しいことに対応するには、時間もかかり難しくなります。すでに路線変更になり不自由を感じている住民のみなさんのためにも、早急に路線・運行の見直しをしていただくことを要望いたします。
地域巡回バスの始発時間を8時台に
【さはし議員】地域巡回バスは、各区内の駅・役所・病院・大規模商業施設を運行する便利な路線です。しかし、どの区も始発が9時台です。緑巡回バスは、名鉄有松駅発の始発が9時18分のため、役所・病院などの開始前に着きたくても間に合いません。
市民の生活、暮らしに密着した運営であるならば、生活の利便性を第一に考え、少なくとも始発時間を8時台にすることは出来ないでしょうか。
地域の実情を調査し、検討したい(局長)
【交通局長】地域巡回バスは、現行の事業量を基本に、地域のバス路線の状況、道路の整備状況、利用見込み、収支に与える影響等を勘案して検討してきた。地域のそれぞれの実情をよりきめ細かく調査し、その結果を踏まえて検討していきたい。
調査・検討し見直しを(意見)
【さはし議員】利用状況を調査し、検討するということですので、引き続き見直しへむけ、よろしくお願いします。
(議事進行)
【わしの議員】市長の答弁の中に共産主義という言葉が今朝も入りました。再三言われますあなたの間違った理解で、こういう場所で言葉を使われるというのは、議会全体を冒涜するものだと思います。議長におかれましては、精査の上取り消しをいただきますように求めます。
キーワード:環境と防災、まちづくり、さはしあこ