海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」の名古屋港入港に関する申し入れ
2011年5月27日
名古屋港管理組合管理者
河村たかし様
日本共産党名古屋市議団
団長 わしの恵子
海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」の名古屋港入港に関する申し入れ
海上自衛隊は、6月8日から10日まで、護衛艦「ゆうぎり」を名古屋港に入港させ、9日には一般公開も行うと発表した。
伊勢湾では、昨年夏に海上自衛隊の大規模な洋上展示訓練が行われたばかりである。軍艦の名古屋港入港を認めることは、商業港である名古屋港の軍事利用に道を開くことであり、港湾管理者の責任で拒否すべきである。
護衛艦等を一般公開することは、憲法違反との指摘もある自衛隊の広報活動に他ならず、市民に親しまれる港づくりをめざす名古屋港・ガーデンふ頭のあり方ともそぐわない。
港湾は、国際的に平和な環境が保たれてこそ発展できる。名古屋港の発展にとっていまやアジア各国各港との交易は欠かせず、アジア諸国との平和友好関係を維持し発展させることは本港の発展を支える基本的条件との認識を持つことが必要である。日本国憲法第9条はそのためにも堅守されるべきである。
護衛艦「ゆうぎり」の入港目的は、東日本大震災の被災地支援にあたった自衛隊員の休養と言われている。しかしながら青森県大湊を母港とする護衛艦がわざわざ名古屋港まで乗組員の休養に来るだけの合理的な理由は考えられない。被災地支援のために奮闘している隊員のみなさんには心から敬意を表するが、商業港への軍艦入港をそのことをもって合理化できるものではない。
いまこそ軍事予算を削減して被災地復興の財源に回すべきである。
よって以下の点を申し入れる。
1、海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」の名古屋港入港を拒否すること
2、ガーデンふ頭を使った軍艦の一般公開を行わせないこと
3、港湾管理者として、日本国憲法を遵守し、とりわけ憲法9条の不戦・平和の精神をすべての港湾行政に貫くこと
以上