保育所待機児童が急増―守山・名東・中川・千種・昭和などで
民間移管一辺倒でなく、公民協力して安心して預けられる保育所の増設を
■全国最多の待機児数に
名古屋市は4月1日現在の保育所待機児童を発表しました。それによると、前年同期から677人増え、ほぼ2倍の1275人の待機児があり、前年最多だった横浜市は約970人(前年4月は1552人)ということで、今年度は待機児数全国一となる見込みです。
区別にみると、守山区231人、緑区165人、名東区142人が多く、前年度からの増加数でみると、守山区155人、名東区77人、中川区71人、昭和区61人、中村区と天白区57人、千種区55人、中村区53人などが目立っています。
保育を希望する理由では「求職活動」や「居宅外就労」が大半です。長引く不況の影響で母親が新たに職を求めて需要が高まっているとみられています。
■減税やめて保育所が一定整備される
名古屋市は昨年の補正予算から待機児童対策に重点を移し、今年度は減税を見送った分で民間保育所設置補助を増やしましたが、一方で公立保育園を民営化するなど、市民の期待に反する動きもあります。市立保育園と民間保育園が力を合わせて待機児を解消する努力が必要です。
待機児童数の詳細は、こちらの資料集をご覧ください。
ダウンロードしてご活用できます。
▼名古屋市保育所待機児童数(2011年4月1日現在)名古屋市子ども青少年局発表資料
キーワード:子どもと教育