海上自衛隊の護衛艦「くらま」の名古屋港入港に関する申し入れ
2011年7月12日
名古屋港管理組合
管理者 河村たかし様
日本共産党名古屋市議団
団長 わしの恵子
海上自衛隊の護衛艦「くらま」の名古屋港入港に関する申し入れ
海上自衛隊は7月22日から24日まで、護衛艦「くらま」を名古屋港に入港させ、23日午後には一般公開も行うと発表した。
当初の予定ではイージス艦「こんごう」の入港が予定されていたが、自衛隊側の都合で急遽、変更されたようである。
伊勢湾では、昨年夏に海上自衛隊の大規模な洋上展示訓練が行われた。そしてここ数年は毎年のように、人出の多い夏休み期間中に海上自衛隊の軍艦の入港と一般公開が繰り返されている。今回も、艦船のスケジュールを無理にやりくりしてでも、この時期の名古屋港入港にこだわっているようである。
軍艦の名古屋港入港を認めることは、商業港である名古屋港の軍事利用に道を開くことであり、港湾管理者の責任で拒否すべきである。
軍艦の一般公開は、憲法違反との指摘もある自衛隊の広報活動に他ならず、市民に親しまれる港づくりをめざす名古屋港・ガーデンふ頭のあり方ともそぐわない。とりわけ人出が多い夏休み期間中の入港と一般公開は問題である。
港湾は、国際的に平和な環境が保たれてこそ発展できる。名古屋港の発展にとっていまやアジア各国各港との交易は欠かせず、アジア諸国との平和友好関係を維持し発展させることは本港の発展を支える基本的条件のひとつである。日本国憲法第9条はそのためにも堅守すべきである。
よって以下の点を申し入れる。
1、海上自衛隊の護衛艦「くらま」の名古屋港入港を拒否すること
2、ガーデンふ頭を使った軍艦の一般公開を行わせないこと
3、港湾管理者として、日本国憲法を遵守し、とりわけ憲法9条の不戦・平和の精神をすべての港湾行政に貫くこと
以上
キーワード:平和と人権、市民生活