これでいいのか?名古屋市の看護職員確保対策
7日の財政福祉委員会では名古屋市の看護職員確保対策が報告されました。
■需給率94%なのに「民間の看護学校で充分」?
――中央看護学校は養成から再就職や離職防止中心に
名古屋市の中央看護専門学校(全日制60人、昼間定時制60人、助産学科15人)を、「看護職員の養成」から潜在看護職員の復職支援や定着促進・離職防止」へシフトするというものです。大学など民間の看護職員養成施設が2007年から2011年で15校が18校に、定員も1047人から1317人に増えたからです。
しかし、2011年度の看護職員の需給見通しは全国が96%なのに愛知県は94%(名古屋市はわからない)となっており、今後5年間で98.9%に改善する見込みといいます。
山口議員は、「そもそも100%以上になっていないのに養成を減らす発想がおかしい。就職支援や離職防止も大事だが、夜勤が続くなどの労働条件の改善促進が重要。中央看護学校への市内医療機関の期待は高い」と意見を述べました。
■看護職員の需給見通し(2010年12月 厚労省策定。常勤換算の充足率)
区分 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
全国 | 96.0% | 96.4% | 97.1% | 98.0% | 99.0% |
愛知県 | 94.0% | 95.0% | 96.3% | 97.8% | 98.9% |