後期高齢者議会 議案質疑③ 「平成24年度一般会計予算」(懇談会)(2012年2月9日)
「平成24年度一般会計予算」(懇談会)について
後期高齢者医療制度に関する懇談会の公開を
【田口議員】平成24年度一般会計予算に関して、愛知県後期高齢者医療制度に関する懇談会についてお尋ねします。
まず、懇談会の公開についてです。前回の定例会で事務局長は、「懇談会の公開にあたっては、委員の皆様の率直な意見表明の確保と新たに選任される委員の方々の考えを踏まえて、慎重に検討する」と答弁されました。改選後の昨年11月7日に新しい委員の方々による懇談会が開かれています。その懇談会では公開について話し合われたのでしょうか。委員からはどのような考えが表明されましたか。もうそろそろ懇談会の公開を決断すべきではありませんか。
特段の反対意見はなかったが検討がいる
【事務局長】11月7日に開催した改選後における懇談会で委員に意見を伺った結果、特段の反対意見はございません。しかし、検討の中で、委員の率直な意見表明の確保に加えて、個人・法人情報が含まれる懇談事項の公開について調整が必要となるなど、新たな課題が生じた。公開にあたっては、こうした課題について、検討していく必要がある。
委員は公開でいいといったのに何が問題か(再質問)
【田口議員】私が質問通告した後に、広域連合のホームページに改選後の懇談会の会議録が掲載されました。これを見ますと、懇談会の公開について委員のみなさんからは異議は出されなかったので、総務課長が最後に、「公開の場で開催することといたしまして、あと、定員、手続きにつきましては、座長と相談の上、事務局で決めさせていただきたいと思います」とまとめておられます。ですから、公開することでいったんは確認されたのです。
ところが、次の懇談会、先月30日に開催された懇談会は公開されなかった。事務局長は「個人・法人情報が含まれる懇談事項の公開について調整が必要となるなど、新たな課題が生じた」と答弁されました。「個人・法人情報が含まれる懇談事項」とは、具体的にはどのような事項ですか。お示しください。
予算情報は一般公表前は不開示情報なので
【事務局長】公開にあたり、その可否や時期が問題となる情報がある。具体的には、地方自治体の予算情報は一般公表前は不開示情報に該当すると解され、懇談会の内容に含まれていたので、関係機関と協議・調整する必要が生じた。
次回からは原則として公開すべき(再々質問)
【田口議員】先日、1月30日に開かれた懇談会の内容に含まれていた不開示情報、一般公表前は不開示情報に該当するとされる地方自治体の予算情報とは、おそらく、今回の保険料改定に係る愛知県の財政安定化基金の積み立てと取り崩しだと思われます。しかし、この程度のことは愛知県も認めてくれるでしょう。愛知県と協議した結果、県がどうしてもだめだというなら、懇談会の開催時期をずらすとか、その部分だけは非公開にするとか、いくらでも工夫できると思います。
「委員の率直な意見表明の確保」のために非公開にしているという理屈も、もはや成り立ちません。改選後の懇談会で、新しい委員のみなさんは、いったんは公開することで合意されたのですから。賢明な委員のみなさんですから、公開しても率直に意見表明ができると判断されたと思うのです。
ここまできたのですから、次回からは原則として公開すべきです。前向きな見解を表明していただきたい。事務局長の答弁を求めて、3回目ですので、これで質問を終わります。
検討したい
【事務局長】関係機関と協議・調整し検討したい。
懇談会の委員の公募を
【田口議員】次に、委員の公募についてですが、新しい委員には公募委員は加えられなかったようです。当局は、老人クラブ連合会から、後期高齢者医療制度に関心をお持ちの方を推薦していただいているので、幅広く意見をいただける委員構成になっているとの理由で、公募委員を加えることを拒んでおられます。老人クラブで活動されている方も、もちろん委員には不可欠だと思います。しかし、老人クラブに加入している高齢者の方は、残念ながら少数なんです。後期高齢者医療制度について、被保険者をはじめとした住民の意見を幅広く聞くためには、老人クラブへの加入のいかんに関わらず、この制度について問題意識をお持ちの方に委員を務めていただくことが必要ではないでしょうか。ぜひとも現在の委員に追加して公募委員を募集されるよう求めたい。そのお考えはありませんか。
委員の定数を増やすことは考えていない
【事務局長】現在委員数は13名で、そのうち被保険者を代表する委員は、およそ半数の6名。限られた時間の中、被保険者の方だけでなく、医療関係者や保険者団体、学識経験者などさまざまな立場の方から意見を伺うことを目的としており、これ以上委員の定数を増やすことは考えていない。
老人クラブ以外からも委員の選定を(意見)
【田口議員】委員の公募についてですが、被保険者を代表する6名の委員の方は、すべて老人クラブ連合会の役員の方です。被保険者の中には老人クラブに加入していない方が多くおられますので、一般の公募委員も加えることが必要だということを申し上げておきます。