後期高齢者議会 特別会計予算の反対討論 (2012年2月9日)
「平成24年度特別会計予算」にたいする反対討論
制度の廃止が先送りされて、保険料を値上げ
【田口議員】平成24年度特別会計予算にたいして反対の立場から討論を行います。
反対する理由は、今年4月からの保険料値上げが盛り込まれるとともに、後期高齢者医療制度の廃止が先送りされ続けているからであります。
後期高齢者医療制度は、医療費のかかる75歳以上の人だけを切り離して別勘定にし、医療費が増えれば増えるほど負担が増える痛みを自覚させるところに根本的な問題があります。民主党政権は、公約に反して制度の廃止を先送りしたばかりか、「新制度」案なるものも、75歳以上を形式だけは国保や健保に戻しつつ、引き続き現役世代とは別勘定にするものとなっています。
高齢者を別勘定にする医療制度のもとでは、医療費の増加などが保険料負担に直結し、保険料の際限のない引き上げがもたらされます。今回の保険料値上げも、2年前とほぼ同水準の値上げ率となっています。こんな値上げが2年ごとに繰り返されたのでは、後期高齢者はもとより、これから高齢期を迎える現役世代にとっても、老後の不安が募るばかりであります。
後期高齢者医療制度は即時廃止し、「国民を年齢で差別する仕組み」の根をきっぱりと断つことを求めて、討論を終わります。