中学校の武道必修化と柔道事故の聞き取り調査

日本共産党の宮本岳志衆院議員と名古屋市議団が、市教育委員会から、中学校の武道必修化と、昨年6月に向陽高校で起きた柔道事故について聞き取り調査を行いました。

 中学校では4月から武道が必修化されました。部活動などで多発する柔道事故を国会でとりあげた日本共産党の宮本岳志衆院議員が、名古屋市役所を訪れ、市教育委員会から聞き取りを行いました。私たち党名古屋市議団も同席しました。 

 名古屋市立中学校では、体育の授業で柔道を実施しているのは、109校のうち10校。ほとんどの中学校では剣道です。その理由は、「よくわからないが、中学校には挌技場があり、剣道の用具が揃っているからでしょうか」と市教委。昨年度まで武道を実施していなかった2校でも剣道を採用するそうです。 

 市教委は、昨年6月に市立向陽高校の部活動で起きた柔道死亡事故を受け、その事故を検証し、安全指導や事故発生時の対応について検討する「柔道安全指導検討委員会」を設置しています。その検討状況について市教委は、「検討委員会の報告を受けて柔道授業のマニュアル(教育課程)を改訂し、中学校に示す。重大事故につながる頭部の損傷についてもマニュアルの中に加えられないか、大外刈りは危険ではないか、という議論もされている」と話してくれました。宮本衆院議員は、「部活動での柔道事故では指導者の問題がある。『根性をつける』と称して体罰やしごきがあるのではないか。イギリスではガイドラインをつくり、根性をつけるためと繰り返し技をかけることも、虐待であると定めている」と指摘しました。 

 同検討委員会では今月中に検討を終え、報告書が出されるそうです。報告書が公表されて全国で共有され、柔道事故の再発防止に役立つことが期待されます。

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