5月臨時会を終えて(声明)

5月臨時会を終えて(声明)

2012年 5月 17日

日本共産党名古屋市会議員団

 

◆本日、2日間の会期を終えて5月臨時会が閉会しました。市長提案の名古屋市市税条例の一部を改正する条例制定と全国自治宝くじ事務協議会規約の一部改正が承認されました。日本共産党名古屋市議団は、宝くじ事務協議会規約の一部改正には賛成しましたが、名古屋市市税条例の一部改正は、固定資産税の負担軽減措置(2年間)後に約25億円の市民負担増となるため、反対しました。減税、自民、公明、民主、減新、減クは、いずれの議案にも賛成しました。

◆「小規模場外舟券売場(ミニボートピア)設置」をめぐり、反対の請願、推進の請願がそれぞれ10件議題となりましたが、採決の結果、賛成48、棄権11、反対14で、推進の請願が採択されました。わが党議員団は、反対住民の請願に紹介議員となっており、採決に先立って田口議員が反対の請願の採択を求める討論を行いました。その中で明らかにしたように、ミニボートピアに関しては、反対署名に応じた町内会員が過半数をしめるなど地元同意は得られておらず、強行せず、いったん白紙に戻して、住民が対立を解消できるようにすべきです。

◆「守山市民病院の存続と充実を求める」「名古屋市立図書館への指定管理者制度導入に反対する」請願がそれぞれ常任委員長より「打ち切り」とすべき報告がされ、わが党議員団はこれに反対しました。いずれの請願にも、わが党以外の全会派が「打ち切り」との態度をとりました。

◆常任委員の選任、特別委員の選任が行われました。わが党議員団からは、総務環境委員に田口一登議員、財政福祉委員に山口清明議員、教育子ども委員に岡田ゆき子議員、経済水道委員にさはしあこ議員、都市消防委員にわしの恵子議員が選任されました。また、大都市行財政特別委員に山口議員、防災災害対策特別委員にさはし議員、環境エネルギー問題対策特別委員にわしの議員、都市活力向上特別委員に岡田議員、公社対策特別委員に田口議員が選任されました。土木交通委員会と安心安全なまちづくり対策特別委員会にはわが党議員を送ることができませんでした。全常任委員会、全特別委員会に所属するためには6名以上の議員がどうしても必要です。

◆組合議会議員、広域連合議会議員の選挙がおこなわれ、競馬組合議会議員に田口議員、競輪組合議会議員にさはし議員、名古屋港管理組合議会議員に山口議員、後期高齢者医療広域連合議会議員に岡田議員が選出されました。

◆副市長と監査委員の選任が行われました。わが党議員団はこれらの人事案件について、現在の市長を支えてきた人物で、わが党を除く会派の調整・談合による市議であることから、反対しました。

◆名古屋市会傍聴人規則、名古屋市会委員会傍聴人規則がそれぞれ改正されました。委員会傍聴席がこれまでの7席から10席に拡大されます。これは、わが党議員団が求めてきた市民の要望であり、議会改革の一歩前進です。また、8月になごや子ども市会が実施されることも決まりました。

◆今年から市民税5%減税が実施されますが、これが大企業・富裕層への減税であり、庶民減税とは言えず、庶民にはそれを大きく上回る介護保険料の値上げがのしかかることが明らかになり、市役所・区役所には苦情が殺到しています。その上、民主党政権は総選挙のマニフェストには掲げなかった消費税増税の成立を狙うという国民への裏切りを強行しようとしています。日本共産党名古屋市議団は、「事業仕分け」を利用して公的福祉解体への道を進み、高齢者や子育て世代に負担をおしつける企てとたたかい、人間が大切にされる福祉・防災最優先の市政へ転換するために全力をつくします。

以上

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