2012年9月定例会
さはしあこ議員の議案外質問② 鳴海プールの存続を(2012年9月14日)
鳴海プールの存続を
市の施設として存続させるべきだ
【さはし議員】鳴海プールは、昭和47年に、清掃工場の余熱を利用した名古屋市初の市営温水プールとして、今日に至るまで、子どもから高齢者まで幅広い年代の区民に愛されているプールです。
私は、鳴海プールの前で、利用しているみなさんから、お話をお聞きしました。あるお母さんは、「家族三世代にわたって、利用させてもらっています。鳴海プールは、私たち家族の歴史の1ページです。」と、おっしゃいました。
また、「利用料金が手ごろで、何回でも通うことができる。」という声などもありました。
鳴海プールは、事業仕分けの対象となり、総務局は「緑区内には、緑スポーツセンターがあり、温水プールの機能が重複していることから、民営化などさらなる民間活力の活用について検討する必要がある」と意見しました。
しかし、緑区は、23万3千人と、市内で一番人口が多い区であり、今後まだ人口が増えると見込まれ、鳴海プールの利用者年間5万人も、今以上に増えることが考えられます。市営プールが2箇所あるから「事業仕分け」とは、画一的なやり方ではないでしょうか。
事業仕分けの判定は、「見直し」でした。「見直し」の判定によって、今後、利用料金の値上げや民営化が懸念されることも考えられます。民間のスポーツクラブのように会費制になると、料金が高くなり通えなくなる心配もあります。また、この判定は、プールを利用する当事者の声も十分反映されているとは言い難いものです。
名古屋市は責任を持って、誰でも利用しやすい鳴海プールを、市の施設として存続させるべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか、お答えください。
一層の効率性が求められ、方向性を検討したい
【教育長】鳴海プールは、高齢者や障害者など、誰もがいつでも、気軽にプールに親しむことで健康の保持増進や生きがいづくりができる施設としての役割を担っているが、管理運営には、より一層の効率性が求められている。
外部評価では「見直し」の判定結果だった。今後、市民からの意見をふまえ、さらなる収入の確保、経費縮減やサービスの向上が図れるよう、事業の方向性について、検討したい。
誰もがいつでも利用できるよう存続を(意見)
【さはし議員】公共施設としての存在する価値は、収入の如何にかかわらず、誰もがいつでも利用できることです。外部評価の対象とされたこと自体、利用者は不安を感じ、さらに「見直し」と判定され、多くの利用者は、民営化されるのではないかと危惧しています。市営プールは、子ども、高齢者、弱者の方々の利用が多く、利用料金も民間プールより経済的であることから使用目的もはっきりしているように、民間と市営のすみわけがしっかり出来ています。鳴海プールは、名古屋市の施設として引き続き存続させるよう取り組んでいただくよう要望いたします。