2012年9月定例会

岡田議員の慰安婦問題に関する請願採択を求める討論(2012年9月27日)

平成24年請願第8号 「日本軍慰安婦問題について日本政府に誠実な対応を求める意見書提出に関する件」

私は、日本軍慰安婦問題の意見書提出に関する請願の採択を求め討論を行ないます。

日本軍の性奴隷とされた事実を告発したイ・ヨンスさんが、今年8月に川崎市で開かれた市民の会で証言されました。

「15歳だった1944年秋、自宅で就寝中、女友達に窓をたたかれ、手招きされるまま外に出ると、日本軍人が待ち伏せていました。そのまま連行され「帰りたい」と懇願しても「いうことを聞かなければ殺す」と脅されました。台湾の海軍慰安所へ向かう船で、海軍の兵士らに強姦されました。慰安所では軍人に髪を引っ張られ、軍靴で蹴られたことも。「許して、許して」と両手を合わせて訴えたが、刀で脅され、「お母さん」と叫びました。そのあとのことは覚えていない、こう話されました。

「慰安婦」問題とは、軍がつくった慰安所で、女性を拘束し、軍人らの性行為の相手を強いた問題です。女性を人間として扱わず、人権を著しく侵害した犯罪行為として、国際人権委員会等から日本政府に対し、謝罪と補償を求める勧告が何度も出されています。

強制性はなかったという人もいますが、イ・ヨンスさんの証言のように、軍や官憲が直接かかわった強制連行の証言は相次いでおり、こうした事実は変わりありません。

日本政府がこの問題に背を向けることは、国際社会において孤立することになるでしょう。

そうした認識に立ち、今だからそこ、日本政府に対し誠実な対応を求める本請願の採択を求めて討論を終わります。

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