「命山」、袋井市の防災対策をレクチャー
11月14日に山口市議は、南海トラフ地震で津波や液状化が予想される静岡県袋井市の防災対策の視察調査を行いました。江戸時代に遠州灘沿岸地域の津波・高潮避難所として、土を盛り上げた「命山」が造られ、今も2ケ所残っています。先人の知恵を受け継いだ「平成の命山」の起工式が11月17日に行われます。静岡県内でも盛り土型の避難施設は初めてです。袋井市防災課の方から「避難タワーの寿命は約50年でメンテナンスも必要。普段は危険防止のため鍵をかけては入れない。命山は、寿命がなく公園として利用でき、かさ上げも出来る。盛り土は太田川掘削土を利用するから無料。敷地6500㎡、高さ海抜12mで約800人が避難できる」と説明を受けました。
袋井市は「被害を最小限にとどめ、人的被害をゼロにすることを目標」とし、耐震化・避難場所・防災体制の整備をすすめています。各地域の津波到達時間を予測し、全地区の人が避難できるように細かく避難場所を計画した「津波避難マップ」など、学ぶべきものがあります。中新田命山と大野命山に登りましたが、桜の木がたくさん植えられ整備されていて、350年経過している今でも使える状態でした。先人の知恵を受け継いだ「平成の命山」は来年8月末完成予定です。
キーワード:環境と防災、まちづくり、山口清明