「保育料値上げと公立保育所の廃止、民間移管方針の撤回を求める」市長に申し入れ

 日本共産党市議団は、11月19日に河村市長に申し入れを行いました。名古屋市は、保育料を12~16%も大幅に値上げする方針を提案しました。河村市長は「財政が厳しいので、負担してもらわんと。非課税世帯には配慮して累進的なものにするようにとは指示している」と、値上げはやむを得ない姿勢です。 田口幹事長が、「財政きびしいなら、まず減税やめるべき。減税の党名にもこだわらない、とおっしゃるのなら、減税の政策も見直したらどうですか」と迫りましたが、市長からはっきりした回答はありませんでした。

 公立保育園を減らす計画は120園を78まで減らす、民間移管・廃止をするというものです。岡田市議は「いまは公立の増設こそ待機児対策に必要です」と迫りましたが「民間の方がうまくいく。」というだけです。

ボソボソと、元気のない河村市長でした。申し入れ全文は以下のとおり

名古屋市長 河村 たかし 様

                      2012年11月19日

                       日本共産党名古屋市議団

団長   わしの恵子

保育料値上げと公立保育所の廃止、民間移管方針の撤回を求める申し入れ

名古屋市の待機児童数は2011年、2012年と2年連続して全国最多となりました。

河村市長は、待機児童解消を重要施策と位置づけ、2013年度に待機児ゼロをめざすとして、大幅な入所枠の拡大などを進めてきたはずです。ところが、今回子ども青少年局からは、保育料値上げと公立保育所の廃止、民間移管推進という考え方が示されました。

日本共産党名古屋市議団は、子育て支援に逆行する市の方針の撤回を求め、以下の点について申し入れをいたします。

1. 保育料値上げをやめ、政令市の中でも上位水準の保育料軽減を維持すること

名古屋市からは、この間、2度保育料値上げの提案がされましたが、市民の厳しい声を踏まえて、議会は2度とも値上げを否決しました。しかし、現在検討されている改定案は、改定率13~16%とし、平均保育料は月2,450~2,907円の値上げ、総額で11~13億円もの負担を市民に負わせるものとなっています。

児童福祉法では「…家計に与える影響を考慮して保育の実施に係る児童の年齢などに応じて定める額を徴収することができる」としています。リーマンショック以降景気が低迷する中、子育て世代の家計も苦しくなるばかりです。保育料の値上げは許されません。

2. 公立保育所の廃止、民間移管を強行せず、公立、民間合わせて認可保育所を増やして待機児童ゼロを実現すること

子ども青少年局は、現在ある公立保育所120ヶ所を、今後6年間に15ヶ所廃止、民間移管し、最終的には78ヶ所に削減する計画を発表しました。多くの保護者に不安が広がり、不満と怒りの声が上がっています。

この間、名古屋市の待機児童解消方法の中心は社会福祉法人による保育所の新・増設、および賃貸型保育所の開設でした。今後も待機児童は増えると予測されます。認可保育所の増設は、社会福祉法人の努力だけでは限界があります。

待機児童解消のためには、公立保育所も含めた認可保育所の増設こそ不可欠です。

日本共産党名古屋市議団は、いつでもどこでも安心して預けられる保育をという市民、父母、保育関係者の願いに立って、その実現のために全力をあげます。

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