後期高齢者議会⑤ 反対討論 後期高齢者医療特別会計予算(2013年2月8日)
高齢者や障がい者を乗せて暴走するバスを、そのまま走らせる訳にはいかない
【吉田議員】後期高齢者医療制度は、2008年度の導入されましたが、それ以来多くの高齢者から怒りと不安の声が出ています。年齢で区切り、保険料などの負担を増やし、医療給付に制限を設けるという悪法です。麻生財務大臣は、年寄りは延命治療などせず、早く死ねるようにすべきだと言いましたが、今後の医療制度が、さらに危ぶまれるところです。後期高齢者医療制度の行き着く先は、麻生大臣が示している通りではないでしょうか。高齢者や障がい者を乗せて暴走するバスを、そのまま走らせるわけには行きません。 そこで私ども日本共産党は、老人保健制度に戻すことがもっとも有益だと提案をしています。それは、保険料の負担のない人はないままに、現役世代よりも低い負担で医療を受けることができます。保険料の際限のない値上げや、別枠の診療報酬による差別医療はなくなります。
さて、後期高齢者医療の予算を否決したら、かえって高齢者の人たちが医療が受けられなくなるという人がいるかもしれません。そういうことにならないようにするのが、政治の役割ですし、行政の役割です。それができないということになれば、どんな改革もできないということになります。元の老人保健制度に戻そうではありませんか。
今、保険料が払えないために保険証が渡されていない世帯が増えていると、岡田ゆき子議員の質問でも明らかになりました。私も一般質問で、お金がなくって毎月医者に行っていたけれど、乳房のしこりのことを先生に話せず、自分の健康のことを心配している人のことも取り上げます。こうしたことは、ほんの一部分であります。少ない年金暮らしの人に負担を増やせば、医療が受けられなくなるばかりです。
減らされ続けた高齢者医療への国庫負担を増やし、保険料や窓口負担の軽減を推進するためにも、後期高齢者医療制度の廃止に、議会の皆さん方のご賛同を賜りますよう最後にお顕いを申し上げて、討論を終わります。