後期高齢者議会(2013年8月22日)② 決算質疑 わしの恵子議員(短期保険証について)
決算審査② 短期保険証、資格証明書、滞納者の財産差押えについて わしの恵子議員
短期保険証の発行状況と未渡しの状況は
【わしの議員】短期保険証、資格証明書の交付状況について5点お聞きします。
1点目、市町村ごとの短期保険証の発行数および、未渡し状態にある短期保険証数について、前年度と比較してどうか伺います。
平成25年6月末現在498件、見渡しは84件
【事務局長】短期保険証の交付件数は、平成25年6月末現在で498件、平成24年6月末現在の502件と比較して4件の減少です。名古屋市189件、豊川市52件などでした。渡せていない方は、平成25年6月末現在で84件、平成24年6月末現在の76件と比較して8件の増加です。
保険料軽減措置対象者の短期保険証発行数は
【わしの議員】2点目、短期保険証を発行されている方の所得階層別の人数はどのようになっているのか。また、低所得者に対する軽減措置均等割り9割軽減の対象者についての短期保険証の発行数について伺います。
498名、うち非課税世帯151名、9割軽減42名
【事務局長】短期保険証の所得階層別の資料がないので、自己負担割合の区分で説明させていただきます。平成25年6月末現在の短期保険証交付者は498名であり、内訳は、一部負担割合が3割の現役なみ所得の方が40名、また、一部負担割合が1割の方のうち、課税世帯の方が307名、非課税世帯の方が151名です。
非課税世帯の方が151名のうち、保険料が9割軽減されている方は、42名となっている。
短期保険証の人の生活実態は
【わしの議員】3点目、短期保険証が発行されている方の生活実態について、どのように把握に努めていますか。
窓口や電話、臨戸訪問等で事情の把握に努める
【事務局長】各市町村において被保険者個々のご事情、収入状況等をお聞きして、生活状況の把握に努めている。当広域連合としては、各市町村に対して、保険証が未交付とならないよう、文書による呼び出しだけでなく、電話や臨戸訪問を行うなどきめ細かな対応を行うよう、お願いしている。
資格証明書の発行状況は
【わしの議員】4点目、資格証明書の発行状況についてお聞きします。
交付実績はない
【事務局長】資格証明書についての交付実績はございません。資格証明書の交付に際しては、厚生労働省へ事前協議を行うこととなっているが、そのような事案もない。
滞納者の財産差し押さえ人数と金額は
【わしの議員】5点目、滞納者の財産差し押さえ人数と金額について、これまでと比較してどんな傾向がありますか。お答えください。
滞納処分は99人、16,664,787円
【事務局長】平成24年度に実施した滞納処分の実施被保険者数は99人、金額は16,664,787円、平成23年度の128人、43,634,818円と比べて減少している。
保険証の未渡しは早急になくすべき(再質問)
【わしの議員】滞納処分実績は99人で前年度から減少しているという答弁でしたが、23年度の差し押さえは前年の2.2倍と大幅に増えています。その実績をもとに減少していると言われてもやはり問題です。保険料の払えない人に対しては、差し押さえではなく、あくまでも保険料の納付に関しての相談等に重点を置く支援が必要であります。
平成24年度に短期保険証の発行をされた高齢者498人のうち、非課税の方は151名で30%を超えています。さらに9割軽減の対象者が42名ですから、年金収入80万以下で、保険料が払えないという方の生活は、大変苦しいと言わざるを得ません。所得が極めて低い方に短期保険証を発行することが、医療を受けにくくする状況を加速することもあると考えます。
さらに保険証の未渡しも増えているということです。75歳以上であれば、何らかの疾患をもって生活している人が多いのではないか。未渡しの被保険者に対する納付相談は、市町村が窓口になっています。答弁では、被保険者の生活状態を踏まえたきめ細やかな対応に努めるということですが、名古屋市の場合、戸別訪問までとても手が回らないという状況だと聞いています。必要な時には、いつでも医療機関への受診ができるように、保険証の未渡しは早急になくすべきだったと思いますがいかがですか。お答えください。
市町村で交付及び納付相談を実施し、生活状況を踏まえたきめ細やかな働きかけを行う
【事務局長】すべての被保険者が安心して医療が受けられる体制は、きわめて重要です。後期高齢者医療制度を安定的に継続するためには、保険料が重要な財源となることから、ねばり強く後期高齢者制度への理解を求めながら、きめ細やかな対応に努めている。保険証の未渡しを解消すべく、市町村において随時、交付及び納付相談を実施しながら、被保険者の生活状況を踏まえたきめ細やかな働きかけを行っていく。
接触できないと保険証を未渡しにするのは医療権を奪う(再々質問)
【わしの議員】保険証の未渡し問題ですが、接触できないことを理由に保険証が未渡しとなっていることは、医療を受ける権利を奪うものではないかと考えるものですが、この点に関しては連合長にお尋ねします。
共産党支持の公務員の方も夜まで必死になって働いて接触すべきだ(連合長)
【連合長(河村市長)】接触できないからといって渡さんのはいかんと思いますけどね。だから、とにかく全力を挙げて、夜まで、共産党支持の公務員の方も必死になって働いて接触すべきだと思いますけれども。
被保険者を無保険状態におくことはやめなさい
【わしの議員】短期保険証の未渡し問題について、被保険者のみなさんに安心して医療を受けていただくためには、全ての方に保険証を渡すことが当然必要です。短期保険証の交付件数がゼロという市町村が、26市町村、県下の自治体の約5割です。そもそも短期保険証を交付しなければ、被保険者を無保険状態におくような保険証の未渡しという事態は生じません。ですから、資格証明書はもちろんですが、短期保険証も原則として交付しないという立場で臨むべきです。