後期高齢者議会(2013年8月22日)④ 決算質疑 わしの恵子議員(保険料値上げについて)
決算審査④ 24年度の保険料値上げについて わしの恵子議員
保険料値上げに対する認識を問う
【わしの議員】24年度の保険料値上げについて5点います。
1点目、24年度の一人あたりの保険料は、「主要施策報告書」によると80,275円であり、前年と比べて4,687円の増額となっています。また、24・25年度の保険料率改定の予算見込みでは、一人あたりの保険料80,214円で、5.86%の値上げとなっていましたが、決算としての実績ではさらに61円の負担増となっています。
保険料に対する不服審査請求が544件あったと伺っています。24年度は介護保険料も大幅値上げがされた年でした。介護保険料、後期高齢者医療保険料が次々値上げされ、受け取る年金は減る一方、こんな事態に高齢者のみなさんが不満と憤りを募らせています。
連合長、24年度の保険料値上げは、介護保険料の値上げなどと相まって、後期高齢者に耐えがたい負担増を強いたことについて、どのように認識されていますか、お答えください。
共産主義ではないので、抑制しながら公平性を保ってやっている(連合長)
【連合長(河村市長)】制度そのものが、全額国家が全部やるという、いわゆる共産主義ではありませんので、その中で抑制をしながら、しかし、その中で極力といいますか、全力で公平性を保ちながらやっておる。そういう理解をしております。
高すぎる保険料値上げを抑える努力が足らない
【わしの議員】2点目、剰余金や財政安定化基金の活用により、保険料の増加を抑制したとはいえ、被保険者の負担は大きく増えました。前回22年度の保険料値上げ額の実績は921円でしたが、24年度の値上げは4,687円と大幅値上げとなっています。この高すぎる保険料、値上げを抑えるような努力が足らないのではないですか、お答えください。
適切な水準である
【事務局長】平成24・25年度の保険料率改定は、剰余金見込額34億円の全額に加えて、県財政安定化基金94億円を保険料の増加抑制に活用し、活用額の合計128億円は全国で2番目となる高い水準です。保険料増加率5.86%は適切な水準である。
国に対し財政支援を要望せよ
【わしの議員】3点目、国に対して、少なくとも後期高齢者負担率の上昇分ぐらいは補助するなどの財政措置を講ずるよう要望するべきだと考えるが、24年度・25年度分について、国への財政支援の要望はどのように行われたのか。
全国後期高齢者医療広域連合協議会を通じて、機会あるごとに行なう
【事務局長】平成24・25年度の保険料率改定にあたっては、平成23年6月と11月の2回、全国後期高齢者医療広域連合協議会を通じて国に対し、剰余金や県財政安定化基金の活用以外にも保険料負担の抑制措置を講ずる趣旨の要望を行なった。
国に対する財政措置の要望は、今後とも全国後期高齢者医療広域連合協議会を通じ、機会あるごとに行なう。
愛知県に対する財政支援の要望はどうか
【わしの議員】4点目、愛知県に対してはどうだったのでしょうか。24年度・25年度分について広域連合は、健康診査事業などに対する財政支援の要望を行ったのか、そして、県はどのように要望に応えてくれたのかお聞きします。
健康診査事業への財政支援をお願いしている
【事務局長】平成23年7月29日に県知事に「健康診査事業への財政支援」をお願いする要望書を提出。
また、保険料率算定において、県から財政安定化基金を当広域連合に交付していただき、間接的ですが、健康診査事業への財政支援の要望にも配慮されたものと考え、保険料負担の軽減につながっている。
平成24年度の保険料を据え置いた県はあるか
【わしの議員】5点目、保険料の値上げを据え置いた県はあるのかお答えください。
岩手県、千葉県、新潟県、福井県の4つ
【事務局長】一人当たり保険料が上らなかった広域連合は、岩手県、千葉県、新潟県、福井県の4つです。
保険料値上げはやめるべきだ
【わしの議員】保険料の値上げについては4つの広域連合で据え置いたという答弁がありました。愛知県でも、財政安定化基金をさらに取り崩すなどで、保険料の値上げを抑制すべきです。今回の保険料の増加率は「適切な水準」という答弁は、とうてい理解も納得もできません。保険料値上げはやめるべきだということを申し上げ質問を終わります。