海上自衛隊の海掃艇「つのしま」入港拒否の申し入れ
海上自衛隊の掃海艇「つのしま」が、2月9日に名古屋港に入港、10日に一般公開を行うことが明らかになり、日本共産党市議団は2月7日、名古屋港管理組合に自衛艦の入港を拒否するよう申し入れを行いました。
今回の掃海艇は伊勢湾で機雷を敷設したり撤去したりする訓練をした後に名古屋港に立ち寄るというもので、海外で戦争をする国づくりのための訓練に名古屋港が利用されるということで、平和な商業港のイメージを崩すものとして許すことができないと申し入れました。名港管理組合の管理区域内での訓練はないと説明がありました。
平成25年度機雷戦訓練(伊勢湾)の実施
(H26.1.21 海上幕僚監部)
1 期間:平成26年2月1日(土)~2月8日(土)
2 訓練海域:伊勢湾
3 訓練統制官:掃海隊群司令 海将補 岡 浩
4 参加予定部隊等:艦艇23隻(掃海母艦×2隻、
掃海艦×3隻、掃海艇×16隻、掃海管制艇X2隻)
航空機1~2機(MH-53E)
5 主要訓練項目:訓練機雷を使用した機雷敷設訓練、掃海訓練及び潜水訓練
海上自衛隊掃海艇「つのしま」の名古屋港入港に関する申し入れ
2014年2月7日
名古屋港管理組合 管理者 河村 たかし様
日本共産党名古屋市会議員団 団長 わしの恵子
海上自衛隊の掃海艇「つのしま」(510t)が2月9日から11日まで名古屋港に入港し、平日の月曜日にもかかわらず10日にはガーデンふ頭での一般公開が予定されている。 掃海艇「つのしま」は排水量こそ500トン足らずだが20mm機関砲も装備した軍艦艇である。今年度だけでも名古屋港へは8月の護衛艦あきづき、9月の米海軍イージス艦ヒギンズに次ぐ軍艦の入港となる。軍艦のたび重なる入港は、商業港である名古屋港をいつでも軍事目的に転用できる港へと慣らしていくものであり、容認することはできない。 加えて今回の入港は伊勢湾で行われる海上自衛隊の機雷戦訓練(2月1日~8日)直後の入港である。伊勢湾での機雷戦訓練は16隻の掃海艇をはじめ参加艦艇23隻に航空機も加わる大掛かりなもので、掃海訓練のみならず機雷敷設訓練まで予定されている。機雷敷設は日本防衛のための訓練とは思えず、海外で戦争する国づくりをめざす危険な動きと指摘せざるを得ない。 多くの船舶が航行し、豊かな漁場でもある伊勢湾での軍事訓練自体が容認しがたいものであり、加えて、結果的に名古屋港が軍事訓練を支える役割を果たすことは大きな問題である。 名古屋港が平和な商業港として発展していくためにも、軍事利用を拒否し、非核平和の港であることこそ積極的にアジアと世界にアピールすべきである。 よって以下の点を申し入れる。
1.自衛隊艦船の名古屋港入港を拒否すること。とりわけ軍事訓練のための入港は断固拒否すること。 2.ガーデンふ頭を軍艦の一般公開に利用させないこと。自衛隊への勧誘など乗組員の休養・補給以外の目的での港湾施設の使用を認めないこと。 3.日本国憲法を厳守し、憲法9条をあらゆる港湾行政に貫き、活かすこと。