後期高齢者議会(2014年2月10日)②討論 わしの恵子議員(保険料値上げ条例に反対)
「後期高齢者医療に関する条例の一部改正」にたいする反対討論
制度廃止を棚上げし、値上げで負担増を押し付け・・・わしの恵子議員
後期高齢者の方々に重い負担を強いる保険料値上げには反対
【わしの議員】反対する理由は、保険料を値上げし、後期高齢者の方々に重い負担を強いるからです。年金で暮らしておられる高齢者は、これまでも年金受給額が引き下げられる一方で、介護保険料や国民健康保険料などの負担増と相まって、今回の保険料の値上げによって、ただでさえ厳しい生活がさらに圧迫されようとしています。そして4月からは消費税増税もされようとしています。高齢者の方は、「これ以上何を削れというのですか」「もう年寄りは死ねということですか」と怒り・不安の声がいっぱいです。
こんな弱い立場の高齢者に対して、5%近い値上げが2年ごとに繰り返されるという保険料改定は、高齢者の生活実態からの適切な水準とは到言えるものではありません。
剰余金や財政安定化基金による保険料の増加抑制を図ったとはいえ、従来通り保険料総額の3%を残す必要があると判断し、財政安定化基金を約27億円も積み立てたままにするなど、値上げ抑制の努力は不十分だと言わざるを得ません。
そもそも、後期高齢者医療の保険料は、高齢者の人口や医療費の増加に伴って2年ごとに際限なく上昇するという過酷な仕組みとなっています。ここに、75歳という年齢で区切って高齢者を囲い込む、この制度の大きな弊害の一つがあります。かつて、この制度を廃止すると公約した民主党政権には大きな期待がよせられましたが、その公約を投げ捨ててしまいました。安倍政権下ではさらなる社会保障制度の改悪が行われようとしていますが、国民は依然として後期高齢者制度は廃止してほしいという切実な願いをもっています。加えて後期高齢者の方々に重い負担を強いる保険料値上げを認めるわけにはいかないことを申し上げて討論を終わります。