後期高齢者議会(2014年2月10日)⑦請願の紹介 わしの恵子議員(全員協議会)
【請願審査(全員協議会での趣旨説明)】 わしの恵子 議員
保険料の引き下げ、独自減免、協議会の公募委員を求めるのは当然の要求
・請願第1号 制度そのものの速やかな廃止が必要だが、制度が運営されている状況に鑑み、これだけは改善すべき
【わしの議員】後期高齢者医療制度廃止を求める国民の強い要望にもかかわらず、制度は継続されたままです。2010年4月の改定で5%、2012年4月の改定で5%を超える大幅な値上げが行われ、高齢者の負担はもう限界です。
後期高齢者医療制度の矛盾を根本的に解決するためには、制度そのものの速やかな廃止が必要だと考えますが、制度が運営されている状況に鑑み、本請願は、保険料を引き上げず、愛知県独自の保険料と窓口負担の軽減制度を設けること、医療費の一部負担金減免について生活保護基準の1.44倍以下の世帯も対象とすること、「短期保険証」の発行はやめ、「財産の差し押さえ」は行わないこと。また、以前から要望していた、愛知県後期高齢者医療制度に関する懇談会の被保険者の代表へ公募委員が加えられましたが、無作為抽出では、公募委員として意見を述べたくても応募の機会すら与えられないこととなります。無作為抽出ではなく、広く被保険者から公募するよう改めることを求めるものです。最後に葬祭費の支給は申請が必要ですが、申請漏れが起こらないよう、広域連合として申請勧奨をすべきであることを求めるものです。
請願1号:後期高齢者医療制度の改善を求める請願書
【請願趣旨】後期高齢者医療制度廃止を求める国民の強い要望にもかかわらず、制度は温存・継続されています。さらに、社会保障制度削減攻撃の下、高齢者への保険料・利用料負担は一層拡大されようとしています。
後期高齢者医療制度の矛盾は拡大しています。愛知県の保険料は、2010年4月の改定で5%、2012年4月の改定でも5%を超える大幅な値上げをしており、高齢者の負担は限界です。保険料が値上げされた高齢者のみなさんからは悲鳴が上がっています。
生活が困窮している低所得者に対しては、全国一律の制度として保険料減免がありますが、これに上乗せして愛知として独自に保険料軽減をすることが必要です。また、生活困窮者が医療の必要な状態になっても、一部負担金が払えず医療にかかれない事態が生まれています。高齢者の医療を受ける権利が保障されるよう、一部負担金の減免制度が必要です。
以前から要望していた、愛知県後期高齢者医療制度に関する懇談会の被保険者の代表へ公募委員を加えていただき、ありがとうございました。しかし、無作為抽出によるものでは、公募委員として意見を述べたくとも応募の機会すら与えられないこととなります。無作為抽出でなく、広く被保険者全体から公募することが適当ではないでしょうか。
葬祭費の支給は申請が必要ですが、全国で26府県が申請勧奨しています。愛知県内にも勧奨をしている市町村が一部にはありますが、申請漏れが起こらないよう、広域連合として申請勧奨をすべきです。
私たちは、後期高齢者医療制度の速やかな廃止を求めていますが、後期高齢者のいのちと健康を守る立場から、当面、直ちに次の事項の実現を求めます。
【請願事項】
1.2014年度改定では、保険料を引き上げないでください。
2.低所得者に対し、愛知県独自の保険料と窓口負担の軽減制度を設けてください。
3.一部負担金減免について、生活保護基準の1.4倍以下の世帯に対しても実施してください。
4.保険料未納者への「短期保険証」の発行はやめ、「財産の差し押さえ」は行わないでください。
5.愛知県後期高齢者医療制度に関する懇談会の公募委員は、無作為抽出によるものでなく、広く被保険者から公募するよう改めてください。
6.後期高齢者医療葬祭費の支給に関して、申請勧奨してください。
・請願2号 だれもが費用の心配なく肺炎球菌ワクチン接種をできるように
【わしの議員】愛知県後期高齢者医療広域連合は、長寿・健康増進事業の一環として、肺炎球菌ワクチン接種などの高齢者の健康づくりに対して、国の特別調整交付金による支援を行っています。しかし、助成が少ないため、各市町村では自己負担額が高額になるため、予防接種が必要であってもためらう状況が発生しかねません。
予防接種などの長寿・健康増進事業は、高齢者の健康を維持し、ひいては医療費を下げることにつながります。費用の心配なく肺炎球菌ワクチン接種をできるように、国の交付金のみに頼るのではなく、広域連合として上乗せして助成をすることが必要です。そのためには愛知県に対して、次の2つの点で要望書を提出していただきたい。①高齢者の保険料軽減のために、健康診査事業などへの補助金をさらに増額すること。②肺炎球菌ワクチン接種への補助を、国の交付金に県として上乗せを行い、対象者が無料で接種できるようにするということです。
以上の請願の趣旨をお汲み取りいただき、皆様のご賛同をお願い申し上げまして、趣旨説明を終わります。
請願2号 愛知県に対して、健診・ワクチン接種等の補助に関する要望書の提出を求める請願書
【請願趣旨】愛知県後期高齢者医療広域連合は、医療・保健助成事業のうち、長寿・健康増進事業の一環として、肺炎球菌ワクチン接種などの高齢者の健康づくりに対し、国の特別調整交付金によって支援しており、メニューに加えて実施しております。
しかし、助成が少ないことにより、各市町村では自己負担が高額になることから、予防接種が必要な高齢者が接種をためらう状況が発生しかねません。
予防接種などの長寿・健康増進事業は、高齢者の健康を維持し、ひいては医療費を下げることにつながります。費用の心配なく肺炎球菌ワクチン接種をできるようにすることが、いま求められています。国の交付金のみに頼るのでなく、広域連合として上乗せして助成をすること、そのために愛知県へさらなる補助を強く求めることが必要です。
つきましては、次の事項の実現を求めます。
【請願事項】
1.愛知県に対し次の要望書を提出してください。
①高齢者の保険料負担軽減のために、健康診査事業などへの補助金をさらに増額してください。
②肺炎球菌ワクチン接種への補助を、国の交付金に県として上乗せし、対象者が無料で接種できるようにしてください。