2014年2月議会

さはしあこ議員の個人質問②名古屋高速の劣化対策(2014年3月5日)

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名古屋高速道路におけるコンクリートの劣化対策について

 劣化対策を怠ってきたのではないか。原因と抜本的な対策を
【さはし議員】住宅都市局長に、名古屋高速道路におけるコンクリートの劣化対策についておうかがいします。
 2月10日、北区黒川付近の名古屋高速一号楠線の高架壁からコンクリート片が落下し、走行中の救急車の屋根を直撃しました。重さ130gのコンクリートの塊が高さ13mから落ちてきた。もしフロントガラスを直撃していたら大惨事になりかねないところでした。
 落下したコンクリートは、高架橋の継ぎ目を覆うステンレさはし自席 sス製の遮水版の内側に当たる部分です。遮水版に守られて劣化も少ないだろうと点検対象から外していたのです。風雨にさらされない、劣化しにくい場所のはずなのにコンクリートが劣化し、落下しました。この高架橋は供用開始から20年です。設計時には50年ぐらいは持つといわれたコンクリートですが予想以上に劣化が進んでいます。
13mの高さから落下した130gのコンクリート片 当面の安全対策は、同じ構造の部分を緊急点検と、落下防止のメッシュネットを設置する、というものです。問題はコンクリートの劣化そのものへの対策が何もないことです。点検だけでは根本的な解決にはなりません。
 ところで名古屋高速でのコンクリート片落下事故は、ここ5年間で三回目です。2010年に中川区の山王カーブ付近で、2012年には南区の丹後カーブ付近で、そして今回の事故です。いずれも建設後20年を経過した高架橋での事故です。仏の顔も三度まで、と言います。再発防止に努めます、の繰り返しではもう誰も納得しません。
 高速道路公社は、緊急点検と当面の安全対策だけで、抜本的な対策を怠ってきたのではありませんか。コンクリートの劣化に対する抜本的な対策をどう進めるのか。所管する住宅都市局長に答弁を求めます。

必要な対策を実施し、順次点検・対策を行うよう働きかける
【住宅都市局長】今回の落下の原因としては、高欄端部のコンクリートの経年劣化により、剥落したものと推測され、事故発生直後に当該箇所と同じ構造である楠線全線について緊急点検を行い、メッシュネットを設置するなどの必要な対策を実施するとともに、その他建設からの経過年数が長い路線についても順次点検・対策を行っていると公社から聞いている。
 今回の原因究明及び再発防止のために、学識経験者の専門的な意見も聞きながら検討を進め、これまで以上に安全・安心・快適な道路サービスを提供できるよう、公社に働きかけたい。

今までと同じ対処では、市民は守れない。抜本的対策を(意見)
【さはし議員】原因はコンクリートの劣化と明らかではないのですか。それならば、今後も同様なことが起こりうる可能性はないとは言い切れません。そこで、抜本的な対策をお聞きしているのです。点検とネット設置という今までと同じ対処の仕方では、市民の生命は守れません。学識経験者の専門的な意見をしっかりと聞いて抜本的対策を検討していただきたいと思います。

 

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