2014年2月議会

さはしあこ議員の2014予算組み替え動議の説明(2014年3月19日)

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さはし 組替え提案sリニア関連の開発をやめ、行革のための減税を中止、国保料引き下げや給食費無料化、中小企業の活性化を

 私は、日本共産党名古屋市会議員団を代表して、平成26年度名古屋市一般会計予算の組み替えを求める動議について、ご説明申し上げます。
 市民の切実な要求の実現と市民生活の向上のための組替え123 組み換え動議
 このたび提案された予算は、市民税減税を続けながら、リニア中央新幹線の開業を前提にしたまちづくりなど、新たな税金の浪費につながりかねない大型開発を推進するものとなっています。一方で、市営住宅駐車場料金の値上げや公立保育所の廃止・民営化の推進など「行革」の名で市民サービスと行政責任を後退させるものとなっていることから、市民の切実な要求の実現と市民生活の向上のために、以下の方向での抜本的組み換え案を提案します。
リニア依存をやめ、大企業・金持ち減税は中止
 第一に、大企業・大金持ち優遇の市民税5%減税の実施を中止することで117億円、加えて名古屋駅周辺地下公共空間整備などの大型開発事業等をやめることで、合わせて134億円の一般財源を確保します。
市民サービス削減をやめる
 第二に、市民への負担増を強いる市営住宅駐車場使用料の改定や後期高齢者医療保険料の値上げを中止し、市民サービスの低下と行政責任を後退させる公立保育所の社会福祉法人への移管準備や志段味図書館の指定管理者制度は取りやめます。
福祉・くらしの予算額を増やす
 第三に、市民のくらし・福祉・保育・教育・環境などの施策を拡充します。
 70歳から74歳までの医療費助成制度の創設、国民健康保険料は、国の法定減額の拡充と合わせて一人1万円を引き下げます。
 就学援助の所得制限の緩和、高等学校入学準備金の貸与枠を拡大します。小学校3年生まで30人学級を拡大し、一人一人の子どもたちに行き届いた教育を保障します。小学校給食の無料化で子育て世代の家計も応援します。
 住宅創エネルギー機器の設置補助の拡大、中
企業向け省エネルギーの設置補助の創設で自然エネルギーの普及と中小企業の支援を相乗的に図ります。  マンションへの支援を含む住宅リフォーム助成制度を創設し地域経済を活性化します。  以上、市長に対し、一般会計予算案を速やかに組み替え、再提出されることを求めて、説明を終わります。

123 組み換えフレーム

 

 (別紙)
1.組み替えを求める理由
 河村市長が提案した平成26年度予算は、大企業・大金持ち減税を続けながら、リニア中央新幹線の開業を前提にしたまちづくりなど新たな税金の浪費につながりかねない大型開発を推し進めるものとなっている。さらに、市営住宅駐車場使用料の値上げなどの負担増を市民に強い、公立保育所の廃園・民営化の推進など、市民サービスと行政責任を後退させるものともなっている。
 消費税増税と社会保障削減など国民生活を苦しめる国の悪政から市民生活を守るためにこそ名古屋市政はその財政力を発揮すべきである。
そこで、市民の切実な要求の実現と市民生活の向上のために、次の組み替えの基本方針及び内容により、平成26年度名古屋市一般会計予算の再提出を要求する。
2.組み替えの基本方針
(1)市民の負担増を強いる使用料の値上げや市民サービスの低下と行政責任を後退させる福祉施設の民営化を中止する
(2)税金の新たな浪費につながる大型開発事業や市民生活に不要な事業、大企業・大金持ち優遇の市民税5%減税などを中止する。
(3)減税の中止などで確保した財源を活用して、市民のくらし・福祉・保育・教育・環境などの施策を拡充する
3.組み替えの内容
(1)市民への負担増・サービス低下と福祉への公的責任放棄につながる事業の廃止・見直し、使用料改訂は中止する
ア)後期高齢者医療保険料の値上げ
イ)高等学校授業料無料制度への所得制限の導入
ウ)市営住宅駐車場使用料の改定
エ)児童養護施設若松寮の社会福祉法人への移管準備
オ)公立保育所の社会福祉法人への移管準備
カ)名古屋観光ルートバス乗車料の改定
キ)志段味図書館の指定管理制度
(2)新たな税金浪費につながる大型開発事業及び市民生活に不要な事業、大企業・大金持ち優遇減税などは中止する
ア)格差を拡大する市民税5%減税は中止
イ)リニア中央新幹線開業を見据えたまちづくりの推進
ウ)特別職の秘書の設置
エ)名古屋駅周辺地下公共空間整備
オ)金城ふ頭の開発
カ)鉄道を利用した都市魅力向上策の推進
キ)名古屋城整備検討調査
ク)社会保障・税番号制度の導入に向けた情報システムの開発及び改修
ケ)住民基本台帳ネットワークシステムの運用
コ)中京都構想の検討調査
サ)中部空港二本目滑走路建設促進期成同盟会への負担金支出
シ)木曽川水系連絡導水路事業に係る工業用水道事業会計への出資
ス)名古屋高速道路の建設
セ)国直轄道路負担金の支出
ソ)納屋橋東地区民間市街地再開発事業への補助
タ)栄一丁目6番地区優良建築物等整備事業への補助
チ)子ども応援委員会へのスクールポリス(警察官OB)の配置
ツ)市会議員の任期中1回の海外視察
テ)議員報酬は実際の支給額で計上
(3)市民の福祉・くらしの充実のために新たな事業の実施と事業の拡大をはかる
ア)敬老パス負担金の増額(現行積算基準どおりに計上)
イ)70歳から74歳までの医療費自己負担助成制度の創設
ウ)後期高齢者医療保険料の値上げ中止のための財源繰出し
エ)国民健康保険料を引き下げるための財源繰出し
オ)認可保育園の増設
カ)住宅用創エネルギー機器の設置補助の拡大
キ)中小企業向け省エネルギーの設置補助の創設
ク)住宅リフォーム助成制度の創設
ケ)就学援助の所得制限緩和
コ)高等学校入学準備金の貸与枠拡大
サ)小学校3年生まで30人学級を拡大
シ)小学校給食の無料化

 

 

 

 

 

 

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