岡田議員がブラックバイトと介護保険料で質問(2014年11月定例会)
11月28日、岡田ゆき子議員が議案外質問を行い、ブラックバイトと介護保険料について市長を追及しました。
ブラックバイト根絶を
高校生のアルバイトの実態
2010年に高校教師などが行った調査では、少なくない高校生がファーストフードやコンビニで働き、「生活に必要なもの」や「教科書、通学費」に使うほか、「家計に入れる」という実態です。岡田委員は、その中には「賃金が約束通り支払われない」「高校生は夜10時までしか働いてはいけないから、10時以降のバイト代が払ってもらえない」「バイトに遅れたら、その日働いた分は『遅刻したからバイト代はなし』と言われた」など、違法・脱法が疑われる事例があること、上司に罵倒されたり、テスト中もシフトが勝手に組まれる、やめたくてもやめさせてもらえないという、無理がまかり通っている実態も紹介しました。
働かざるをえない貧困の広がりがある
岡田議員は、「労働のルールを知らない、知らされていないこと、アルバイトで高校生活が成り立っているという貧困の広がりがブラックでも働き続けなければならない状況がある」と指摘しました。
アルバイトの実態把握と労働ルールの学習を
教育委員会は「市立高校生のアルバイトは平均7%」と答えました。岡田議員は、実態と認識に大きなかい離があると指摘し、実態調査を求めるとともに、「アルバイトの違法性を高校生自身が意識できるような学習の場を設ける」ことを提案しました。
教育長は、正確な実態調査を行うことと、労働基準監督署と連携し、実態に応じて労働法の学習の場を設けると答弁し、生徒には個別に相談窓口を紹介するなど、啓発にも取り組むと約束しました。
経済的支援ー給付型奨学金を市独自で作れ
高校生活を維持するため、家計を助けるために働く高校生に、貸与ではなく、市独自の給付型奨学金制度の創設が必要です。横浜市や川崎市では、独自の基準で給付していることを例に示し、実態調査を見て必要な手立てをするよう求めました。教育長は現在の貸与制度を継続という答弁するにとどまりました。
アベノミクスで次々と増える高齢者負担
介護保険料の値上げをやめよ
来年4月から3年間の、第6期名古屋市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画案が示されました。いまでも愛知県下で一番高い保険料ですが、第6期改定ではさらに、年間で4800円から6000円もの値上げをする見込みです。
このうえ消費税の増税では生活できない
さらに、年金は2.5%引き下げ、高い国民健康保険料、70歳からの医療費自己負担は1割から2割に引上げ。そのうえ物価の上昇で光熱費、食料、日用品費など軒並み値上げに加え、消費税の増税も。
「もうこれ以上生活費のどこを削ればいいのか」―高齢者漢は悲痛な声が寄せられています。岡田ゆき子議員は「介護保険料の値上げは許されない。市独自に所得の低い人への減免制度を」ともとめました。