「小中学校給食費の無料化」請願は保留に
19日の市議会教育子ども委員会で「小中学校給食費の無料化を求める」請願の審査が行われ、日本共産党の田口一登議員が採択を強く求めました。結果は保留(継続審査)となりました。
質疑で田口かずと議員は、政府の「子どもの貧困対策大綱」(昨年8月閣議決定)に触れ、「給食費の無料化は、子どもの貧困対策という精神にも沿った支援だ」と主張。
田口議員はさらに、区内の小・中学校に在学する世帯の第3子以降の給食費を無料にしている東京都葛飾区の例をあげ、「部分的、段階的な実施も含め、無料化に踏み出すべきだ」と述べ、採択を迫りました。
教育委員会担当者は答弁で、小学校の給食費の保護者負担を無料にするために必要な予算は約40億円と説明。大企業・金持ち優遇の市民税減税(約110億円余)やムダな大型事業をやめれば十分実現可能です。
審議終了後、田口議員は傍聴に訪れた人たちに、「今後も署名運動を盛り上げていくことが大事。引き続きがんばりましょう」と呼びかけました。
傍聴者からは、「署名への反響は予想以上に大きかった。私学助成署名のように、もっとたくさんの署名(今回提出は5665筆)を積み上げて、何としても無料化を実現したい」などの声が寄せられました。