2015年2月定例会
山口議員の代表質問③防災対策(2015年2月24日)
2月議会 代表質問 3 2015年2月24日 山口清明
ゼロメートル地帯における課題。高潮被害想定に見合う対策の強化
【山口議員】防災対策についてうかがいます。新局の設置と備蓄体制の強化は一歩前進です。そのうえで新開副市長に二つ質問します。
ひとつはゼロメートル地帯の対策です。愛知県の高潮被害想定では、過去最大の室戸台風級が最悪のコースをたどると、堤防や水門が壊れなくとも港区のほとんどが2~10mも浸水するとの被害想定が公表されました。
伊勢湾台風クラスを想定していたこれまでの対策でいいのか、と不安が広がりました。しかもゼロメートル地帯では一度浸水するとなかなか水がひきません。津波も不安です。
ゼロメートル地帯の防災・浸水対策として、避難のための高台=命山をつくること、そして高潮被害想定に見合う対策が必要と考えますが、副市長の認識をうかがいます。
震災に強いまちづくり方針などで高台等の整備を検討
【新開副市長】いわゆる「命山」など人工的に造成した高台等の整備は、本年度策定した「名古屋市震災対策実施計画」及び「震災に強いまちづくり方針」において、「津波浸水想定区域内の大規模な公園においては、整備の機会をとらえ、周辺の津波避難ビルの指定状況や地域の要望などを考慮し、高台等の整備を検討していく」こととしており、こうした方針に基づいて対応していきたい。
愛知県は、平成26年11月に「高潮浸水想定」の公表し、愛知県知事が最大クラスの高潮を対象に浸水区域及び水深を設定したもので、現在、県公表資料の分析を行っております。
ゼロメートル地帯の課題は、今後、関係機関とも連携し、対策について検討を進めていく予定です。
必要な市職員の確保を
【山口議員】もう一つの懸念材料は市の職員体制です。消防職員は依然として「消防力の整備指針」に照らして91%の充足率です。まだ200人足りません。
いざというとき避難所運営にあたる区役所の職員は足りてますか。いくら備蓄を増やし、避難所を増やしても、職員がいなくては機能しません。市職員の確保も防災の大きな課題ではありませんか。
ゼロメートル地帯の防災対策と必要な市職員の確保、この二つが防災対策上の弱点と考えますが、どのように取り組むのか、あわせて答弁を求めます。
職員体制の確保は重要
【新開副市長】近年、災害は大規模化・多様化し、より一層の災害対応能力が求められ、それに対応する職員体制の確保は重要なことです。防災危機管理局が全市の防災をはじめとする危機管理施策の統括局として、関係局及び区役所と十分連携のうえ、職員の体制の検討・強化など、防災施策の推進に対する責務を果たす。
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