2015年2月定例会
岡田ゆき子議員の請願採択を求める討論(2015年3月10日)
「原発再稼働に反対する意見書提出に関する請願」の採択を求める討論
2015年3月10日 岡田ゆき子
ただいま議題となっております、「原発再稼働に反対する意見書提出に関する請願」の採択を求めて討論します。
明日で、福島第一原発事故から4年です。福島ではいまだに12万人もの人々が避難生活を余儀なくされ、長引く避難による福島県内の「震災関連死」は1800人にのぼり、大震災の直接死1603人を大きく上回る、深刻な事態となっています。
福島原発では漏れ出す汚染水を食い止めるどころか、新たな、放射能汚染水の外洋への流出が明らかとなりました。事故収束の目途など全く立たっていないにもかかわらず、政府は鹿児島・川内原発、福井・高浜原発の再稼働を進めようとしています。原子力規制委員会は、両原発を「新規制基準」に適合しているとする「審査書」を決定しましたが、火山の巨大噴火や活断層の問題、原発の集中立地の問題などまともに検討されていません。また、避難計画はずさんで実効性がなく、住民の生命を守ることはできません。
福島原発事故後、全国の原発は相次ぎ停止し、「稼働ゼロ」の状態が既に一年半続いています。どの世論調査でも「原発再稼働反対」が多数を占め、原発ゼロは確固たる民意です。
請願者の趣旨にあるように、原発事故によって、故郷を離れ、生活基盤を失い、被ばくによる子どもへの健康不安を抱えて、生きていかなくてはならない人をこれ以上増やさないでほしいとの思いを受け止め、二度と同じ悲劇を繰り返えさせないために、国に対し、原発再稼働に反対する意見書を提出すべきです。請願への賛同を求めて、討論を終わります。
キーワード:環境と防災、まちづくり、岡田ゆき子