2015年2月定例会
さはしあこ議員の2015予算に対する組み替え動議提案説明(2015年3月10日)
リニア関連など新たな税金の浪費につながる大型開発をやめ、金持ち減税を中止、介護保険料据え置き、給食費無料化などへ
2015年3月10日 さはしあこ議員
私は、日本共産党名古屋市会議員団を代表して、平成27年度名古屋市一般会計予算の組み替えを求める動議について、ご説明申し上げます。
市民の切実な要求の実現と市民生活の向上のための組替え
このたびの市長提案の予算は、大企業・大金持ち減税を続けながら、問題山積のリニア中央新幹線の開業を前提にした、名古屋駅周辺の一極集中型開発をはじめ、アジア最大級の大規模展示場の整備や、あおなみ線でSL走行など新たな税金の浪費につながる大型開発を推し進めるものです。
さらに、介護保険料の値上げや公立保育所の民間移管の推進など、市民負担増と行政責任も後退させるものとなっています。
大企業には減税しながら、国民には消費税増税と社会保障削減をおしつける、国によるくらし圧迫から市民を守るためにこそ、本市の財政力を発揮すべきです。市民の切実な要求の実現と市民生活の向上のために、次の抜本的予算組み替え案を提案します。
介護保険料の値上げをやめ、 保育園の民営化をやめる
第1に、市民に負担増を強いる介護保険料の値上げをやめ、公立保育所の社会福祉法人への移管は中止します。
大企業・金持ち減税は中止し、リニア依存をやめる
第2に、格差拡大する市民税5%減税は中止し116億円の歳入を増やします。新たな税金の浪費につながる、リニア開業見据えたまちづくり推進、鉄道を利用した都市魅力向上策の推進、大規模展示場の整備調査等をやめることで16億円の一般財源を生み出します。
福祉・くらしの予算を増やす
第3に、それらの財源を使うことで、小学校給食費の無料化と子ども医療費助成を18歳まで拡大します。私立高等学校授業料補助単価を引き上げ、奨学金返還支援制度を創設し、子育て支援を充実します。70歳から74歳までの医療費負担を2割から1割に引き下げ、国民健康保険の特別軽減を対象世帯17万5800世帯に適用します。肺炎球菌ワクチンの自己負担を半額にします。マンションへの支援を含め住宅リフォーム助成を創設し、中小企業の仕事おこしを進めます。被ばく70年の今年、非核平和を発信する名古屋市として、原爆ポスター展を全行政区で実施します。
残った3億円を震災対策事業基金に積み立てます。
以上、市民の福祉・くらし充実の方向で、市長に対し、一般会計予算案を速やかに組み替え、再提出されることを求めて、説明を終わります。
キーワード:福祉・介護・医療、大型開発・ムダ遣い見直し、さはしあこ