後期高齢者医療広域連合議会 8月定例会⑤一般質問(保養所助成) さはしあこ(2015年8月17日)

協定保養所科用助成について

おんたけ休暇村も対象にせよ質疑s
【さはし議員】後期高齢者医療保険の被保険者は、健康の保持増進を目的として、愛知県下にある6か所の保養所と協定を結び、1泊につき1000円、最大4泊までが助成を受けることができます。
 名古屋市は、保養所として休養温泉ホーム松ヶ島とおんたけ休暇村を所有しています。国民健康保険の加入者は「健康保険保養所施設利用事業」として、宿泊すると一人あたり1泊1000円の助成をうけることができます。資料13 保養所
 以前は、国民健康保険から後期高齢者医療保険に移行することで、両保養所は利用できませんでしたが、松ヶ島は、名古屋市の働きかけによって後期高齢者医療保険になっても、1000円の助成を引き続き受けることが出来るようになりました。
 しかし、おんたけ休暇村は、75歳となり、国民健康保険から後期高齢者医療保険へと移ることで、いままで受けることができた1000円の助成を受けることができなくなります。
資料12 保健 昨年の9月、御嶽山が噴火し、多大な被害に見舞われました。雪解けを待ち、ようやく、再び捜索活動が行われ、今は打切りとなっています。噴火の影響によって、スキー場なども営業を控え、噴火災害の風評被害など、周辺住民への影響も長期化しています。資料14 ドック愛知県の後期高齢者医療広域連合が、おんたけ休暇村を協定保養所とすることで、復興を支援し、おんたけ休暇村がある王滝村を応援しませんか。

遠いし健康増進効果が明快でなく難しい
【事務局長】当広域連合における協定保養所は、75歳を超えるご高齢の方でも利用しやすいように、「地域バランス」や「交通アクセス」「利用料金」などを考慮のうえ、愛知県とその近隣区域を対象に、尾張地区等で3施設、三河地区で3施設の計6施設を選定しております。
 おんたけ休暇村は長野県にあり、施設までの所要時間が、名古屋から車で約3時間、電車で約2時間半(HP掲載)、三河地区にお住まいの方であればさらに所要時間がかかることから、「地域バランス」や「交通アクセス」の観点から見て問題があると思われます。
 また、協定保養所利用助成事業は、国の特別調整交付金の席付対象となる「長寿・健康増進事業」として位置づけられていますが、国が健康増進効果が明らかでない事業については補助の見直しを示しており、財源である国庫補助の継続が不透明な状況であることから、施設数の拡大は困難となっています。
 以上の点を踏まえて、おんたけ休暇村と協定を結ぶことは非常に難しいと考えます。

噴火による災害からの復興支援にもなる(意見)
【さはし議員】この提案は、先ほど保険料軽減特例の継続・恒久化を求めたことからも、高齢者が困窮した生活をおくる中、少しでも負担を軽くすることで、健康保持・増進を掲げる健康事業を推進していく目的としての保養所を利用していただき、健康な身体を保っていただくことを願うものです。同時に、多くの高齢者が健康であること自体、広域連合が財政的にも助かるからです。国が健康増進効果が明らかでない事業について補助の見直しを示しており、財源が不透明といわれますが、広域連合として、健康増進効果など、国に対して示していく必要があると思います。
 何よりも、まだ災害から立ち直っていない王滝村に向けて、愛知県も応援しようというものです。
 後期高齢者医療保険に加入しても、引き続き1000円の助成を受けることが出来るように、おんたけ休暇村と保養所の協定を結ぶことを求めます。

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