後期高齢者医療広域連合議会 2月定例会③値上げに反対する討論 さはしあこ(2016年2月9日)
2年ごとに値上げする仕組みそのものが問題。
値上げをやめよ・・・・・・・ さはしあこ
後期高齢者医療に関する条例の一部改正に対して、反対の立場から討論を行います。
保険料の引き上げで高齢者への さらなる負担を強いるな
反対する理由は、後期高齢者医療の保険料を引き上げることで、被保険者の方々にさらなる負担を強いるからです。
財政安定化基金の27億円を活用して引き下げを
国は、3年ぶりに年金の据え置きを発表しました。また、消費税の引き上げにともない、高齢者への配慮として、低所得の年金受給者に、給付金3万円を支給することとしました。国が、年金を据え置き、3万円を応援しようとしているのに、その対象となる約28万人の被保険者の方々に対して、保険料を値上げしようというのですから、いかがなものでしょう。高齢者の負担を抑えようと国でさえ、努力をしています。このような情勢ですから、財政安定化基金に積んだ27億円を活用するなどして、広域連合として値上げ抑制をすべきだと思います。
保険料が2年ごとにあがっていくしくみ自体が問題
後期高齢者医療保険は、2年ごとに保険料が改定されますが、後期高齢者医療制度の開始以来、保険料は、ずっと値上げとなっています。加えて、2025年には、団塊の世代が75歳となり、後期高齢者医療保険に加入することになります。これ以上、高齢者が増え続け、医療費の増加によって、保険料が2年ごとにあがっていくしくみとなっている制度自体に問題があります。このままだと、剰余金や財政安定化基金の投入による保険料の増加抑制も焼け石に水です。
後期高齢者の方々に、重い負担を強いる保険料値上げは、認めるわけにはいかない、ということをも申し上げて、討論を終わります。