2月議会で個人質問 柴田民雄議員

演壇IMG_8659t市民の文化活動に支援を・・・けいこ場・練習場不足は深刻

 柴田民雄議員は本会議で3月7日、市民の文化活動の稽古場不足への対策、次期文化振興計画策定に当たっての局横断的な取り組みについて個人質問を行いました。

新局は「市民文化の振興」軽視では
 名古屋市では、観光と文化と国際交流に力を入れると「観光文化交流局」を新設することに。柴田議員は、文化施策に力を入れることを歓迎しつつ、この新局が「観光」すなわち他地域や外国からの「人寄せ」に重きを置きすぎるあまり、「市民文化の振興」を軽視しているのでは、と問題提起しました。
芸術文化助成と名フィル 実際に予算説明でも、文化振興費そのものは増額されているものの、中身は名フィルやトリエンナーレなど芸術鑑賞活動が主なものとなっていて、市民自身が文化芸術表現活動に主体的に参加するための保証である、活動拠点の整備拡充や活動支援事業などの予算があまり見当たらない、と指摘。

演劇練習館(アクテノン)は飽和状態
アクテノンの利用率 市内で唯一24時まで利用できる、中村区内の演劇練習館「アクテノン」は人気が高く、平均利用率は98.9%。これ以上は新規に借りることは絶望的、と柴田議員。文化小劇場に付属する練習室は、昭和文化小劇場以外はどこも、ステージの付随施設のような設計になっているため、ステージで別団体が上演している間は事実上使えません。生涯学習センターscd20_topimg01やコミュニティセンターでは、大きな音が出る練習は苦情が出るため、利用を断られます。

追加の防音工事を 既存施設で
 柴田議員は具体的に、新局で以下の事業に取り組むことを提案しました。
・生涯学習センターやコミュニティセンターに、追加の防音工事を施して、大きい音を出せる部屋を1部屋でも造る。
・「まちづくり」や「商店街活性化」と結びつけて「空き店舗」に、市民が気軽に集まる、防音設備も備えた施設を造る。
・工業地帯や港湾地域の空き倉庫、廃業した工場の跡地などを有効活用。
・既存施設の閉館時刻を延長し、22時以降も利用可能に。

 市民経済局長は、アクテノンなど既存施設を利用していただきたい、練習場の確保は市民の皆さんの支援と協力が必要、と答弁しました。

次期文化振興計画に市民活動支援を
芸術家の分類2010 併せて柴田議員は、次期文化振興計画を策定するに当たっては、市民の自発的な活動を支援する施策を、社会教育の重要な一事業として位置づけて他局とも連携して知恵出しを、と求めました。
 教育長は、必要性など鑑みながら社会教育推進の観点から進めていきたい、と答弁。市民経済局長は、「観光文化交流局」にて市民文化の振興もしっかり取り組んでいく、と答弁しました。

概要は市政ニュース89号を、動画は名古屋市会HPをご覧ください。

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