2016年2月定例会
田口かずと議員の代表質問④ 弥富相生山線の道路事業廃止（2016年3月4日）
弥富相生山線の道路事業廃止に向けた手続について
道路事業を廃止し緑地化する都市計画変更の実施時期はいつか
【田口議員】次に、弥富相生山線の道路事業廃止に向けた手続きについて質問します。
一昨年12月、河村市長が道路事業の廃止を決断されてから１年以上が経過しました。この間、市長をトップとする「世界の『ＡＩＯＩＹＡＭＡ』プロジェクト検討会議」が設置され、検討が進められていますが、その進み具合が遅いように思われます。たしかに、「必要だ」といって造ってきた道路を、「いらない」といってやめて、公園に変更する手続きというのは、たいへんな労力をともなうでしょう。しかし、河村市長の任期は、来年４月に迫っています。
市長、弥富相生山線を廃止し、公園化する都市計画変更をいつまでに行うお考えですか。現在の市長の任期中に都市計画変更の決着をつけていただきたい。
早く都計審で変更してほしいが、役所が慎重にやれという（市長）
【市長】私も早く都計審で変更してほしいが、慎重にやらないかん、変更した場合にあとの姿が見えていないとできない、と役所は言っている。どういう公園にするかを考え、もうちょっと姿を見せることが必要ということで、なるべく早くできたらやりたい。世界のＡＩＯＩＹＡＭＡという名所になるようなところができたら喜んでもらえるかな、と思っています。
道路事業を廃止し市長の提案について市民の意見を聞きながら緑地化してはどうか
【田口議員】都市計画変更に向かう手続きにおいては、相生山緑地の公園整備の基本計画を立案し、それも都市計画変更案に取り込んでいくとされており、検討会議では公園案についても協議がなされています。これは、市長が一昨年12月の記者会見で、「世界の『ＡＩＯＩＹＡＭＡ』と呼ばれる名古屋の新名所に」、「キャンプ場やリハビリ活動に活用できる『ユニバーサルデザイン都市公園』に」、「緊急車両の通行のために公園内に園路を設ける」などと表明されたことを踏まえてのものです。しかし、市長の提案を一つ一つ検討したうえで緑地整備の基本計画を策定しようとすれば、都市計画変更までに相当な期間を要するでしょう。緑地の整備計画については、市民からも様々な意見が出されるでしょうから、市民の合意を得るにも時間がかかるでしょう。
そこで提案します。まずは、弥富相生山線を廃止し、道路部分を公園にする都市計画変更を行う。そのうえで、市長が提案されている相生山の整備方向について、市民の意見を聞きながら検討を深め、緑地整備の基本計画を策定する。こういう手順で進めてはどうでしょうか。市長の答弁を求めます。
いろんな手法があるようで、緑土が検討している（市長）
【市長】プロセスについて、市民の意見をどうやって聞いていくかについては、いろんな手法があるようで、緑政土木局が検討していると思います。
弥富相生山線は、ある程度の方向性さえ出れば都市計画変更を（意見）
【田口議員】弥富相生山線の廃止に向けての手続きですが、廃止には都市計画変更をしなければいけない。そのためには、道路として作ってきた部分を公園にして、どういう方向で公園にするのかと、大まかな方向を示す必要はあると思います。ただ、この１年余り庁内で検討してきた内容を見ると、公園案の基本計画までつくろう、基本計画を作る検討について、新年度予算でようやく部分的な調査に取り掛かるという、先行事例とか。これではいつになったら都市計画変更に行きつくのかと。そんなプロセスなので、そうでなく、市長もある程度の方向性は必要とおっしゃったので、具体的な計画とまでいかなくても、ある程度の方向性さえ出れば都市計画変更するという手続きでやらないと、市長の廃止という決断が具体的な計画変更という形で実らないと思いますので、その点をよく考えてほしい。
概要は市政ニュース85号を、動画は名古屋市会HPをご覧ください。
キーワード：環境と防災、まちづくり、大型開発・ムダ遣い見直し、田口かずと
