名港議会 高橋議員の一般質問③ ポートアイランド(2016年3月28日)

ポートアイランドへのアクセスルート調査について

ボートアイランドの土地利用についての方針が先ではないか
【高橋議員】新年度予算では、将来のポートアイランドの土地利用を見越して、ポートアイランドへのアクセスルート基礎調査のための予算が約1100万円計上されています。しかし、アクセスルートを考えるよりも先に、検討すべき課題が多々あるのではないでしょうか。高橋演壇1s
 ポートアイランドは名古屋港港湾計画で、将来の大水深岸壁及びふ頭用地などのための開発空間として留保することとなっていますが、土地の利活用の方針が決まっていなければ、基本的なデータもできず、膨大な想定を行う必要とならないでしょうか。
 そしてこのポートアイランドは現在、どこの市町村に帰属するのか決まっていません。帰属が決まらなければ、関係自治体との調整もできません。それも先に解決すべき課題ではないでしょうか。
 以上のような課題があるポートアイランドについて、今後の土地の利活用について、管理組合としての方針は持っているのでしょうか。答弁を求めます。

利活用の検討のためアクセスルートなどの基礎調査に取り組む
【企画調整室長】名古屋港港湾計画では、現在埋立中のポートアイランドを、将来の大水探岸壁及び埠頭用地などのための開発空間として留保しています。
 ポートアイランドは、将来、物流、産業、交流、環境などの利用が想定される、港内に残された大きな可能性を有した空間と認識している。そのため、浚渫計画浚渫実績今後、土地の利活用方法を検討していく上で、まず重要となるアクセスについて、そのルートや基本構造などに係る基礎調査に取り組む。

ポートアイランドに仮置きしている土砂処理をどうするのか
【高橋議員】現在、ポートアイランドに仮置きしている土砂についても考えていく必要があります。もともとの計画では海面より5.3メートルの高さまで受け入れを行う予定となっていましたが、しゅんせつ土砂の受け入れ先がないことから、年間100万㎡の受け入れを行っていったことから、現在、当初予定よりも10メートルを超え、海面から16メートルまで積みあがっています。高さが増すことで仮置き土砂が変形する問題も発生しているポートアイランドは、仮置き土砂をどうするのか、それを先に考えるべきではないでしょうか。
 そこでお聞きします。ポートアイランドに仮置きしている土砂の処理について、どのように考えているのでしょうか。201603 浚渫実績201603 浚渫計画

土地の利活用方法の検討と併せて、対応したい
【企画調整室長】ポートアイランドは、現在、埋立計画高さから最大で10mを越える高さのしゅんせつ土砂が仮置きされています。仮置土砂の扱いは、土地の利活用方法の検討などと併せて、国と連携し適切に対応したい。

計画もなくアクセスルートを調査するのは、道路を作るだけ(意見)
【高橋議員】ポートアイランドアクセスルート調査について、答弁ではアクセスルートについての調査が先、その後利活用方法を検討していくということでしたが、順番が逆ではありませんか。どんな用途で活用していくかまだ決めていないのに、どんなアクセスが必要になるのかははっきりしません。道路はそこに行く必要があるからこそ作られるものであって、道路を作ることが先にあるわけではありません。
 仮置き土砂についても、解決しなければならない大きな問題であるにも関わらず、国と連携し、適切に対応するというだけで、今後についての計画は答えてもらえませんでした。計画もないのにアクセスルートだけ調査するというのは、道路を作ることが目的になっているのではないでしょうか。
 橋を作るにしても、トンネルを作るにしても、どんどん大型化している船舶への対応も考えると、更に課題もあります。アクセスルートの調査は今、本当に必要なのか、私は疑問です。こうした課題についても資料を要求しているので引き続き委員会で審議していくこととして、私の質問を終わります。160315 中日 名港 ポートアイランドに調査費     

(2016年3月15日 中日新聞))

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