5月臨時会 さいとう議員が請願採択を求めて討論(2016年5月16日)
5月臨時会 請願の採択を求める討論 さいとう愛子議員(5月16日)
生活実態を無視した差し押さえが急増
資格証明書の発行をやめ、丁寧な納付相談を
2月議会閉会から5月臨時会開会までの閉会中に、各委員会で請願審査が行われました、このうち、日本共産党が採択を求めたにもかかわらず、「不採択」や「審査打切り」となった請願について、本会議での採決が行われました。「国民健康保険制度及び高齢者医療制度」にかんする請願についての「国民健康保険の責格証明書・短期保険証の発行や、生活実態を無視した差押えはやめること」の項目の採択を求めた、さいとう愛子議員の討論を紹介します。加入者の1割が滞納する国保
本市の国民健康保険は、市内104万世帯の3分の1、約35万世帯が加入している最大の医療保険です。そのうち所得200万円以下の世帯が約6割。本市では、均白の減免などを行っていますが、滞納している世帯は3万4干世帯で、加入世帯の約1割が、高すぎる保険料を払えず、滞納している深刻な実態があります。
資格書発行では医療から遠のく
国民健康保険法に基づき、「特別な事情」がないにもかかわらず、保険料の納期限から1年を経過しても納付されない場合、本市では、資格証がだされ、4,107世帯に発行されています。しかし、政令市の中で、仙台市、さいたま市、熊本市、広島市では、ほとんど資格証を発行していません。2014年度末で一番発行が少ない広島市は、加入世帯約16万4千のうち、10世帯。数年前、資格証の方が医者にかかれず死亡した事例があり、以来その数を減らしてきました。本市も、自治体独自で判断し、窓口で10割負担となり受診を妨げる資格証の発行をやめ、とにかくお医者さんにだけはかかれるようにすべきです。
また差押えの件数は3,286件で前年より約200件もふえ、毎年増加しています。滞納世帯の実態を無視した差押えはやめるべきです。
国民皆保険制度を守るという趣旨の請願項目の採択を求めて、討論を終わります。
自公民減などが不採択に
他の3請願も含め、請願4件は、自・民・公・減の多数で不採択及び審査打切りになりました。