5月臨時会 柴田議員が住民投票条例の賛成討論(2016年5月16日)
5月臨時議会 住民投票条例の賛成討論 柴田民雄議員(5月16日)
市民の意見を聞かずに報酬の引き上げを決めた
政争の具にすることなく、市民の声を聴け
5月16日の臨時会で河村市長が提案した「名古屋市議会の議員の議員報酬に関する住民投票条例の制定について」の審議が行われました。この条例案に対し、柴田民雄議員が、総務環境委員会での質疑をふまえ、本会議で「条例に賛成」の討論を行いました。柴田議員の討論を紹介します。議会自ら市民の意見を聞け
「勝手に決めるな」「市民の声を聞け」と多くの市民の憤りの声が議場にも届いた通り、市議報酬引き上げ条例の制定について、議決前に市民の声を聞く取り組みは行われませんでした。報酬等審議会への諮問が行われないという事態であれば、議会基本条例に定める通り、議会側で独自に公聴会を開催したり、参考人を招致するなどすればよかったのです。
市民の意見を聞く機会を放棄した議会
今回の議員報酬の引き上げ条例は、その成立過程で、市民の声を聞く機会を作ることができたにもかかわらず、それを行わなかったという点で、重大な問題があったと言わざるを得ません。市民の皆さんの声を聴く機会を作るという点から、本住民投票条例案に賛成するものです。
住民投票はわかりやすい内容で
今回の議案は、市議の報酬を年額800万円から実質1455万円にする条例を、市民の声を聞くことなく制定した議決への賛否を問うものです。住民投票は、「わかりやすい、判断しやすい」ものになるよう、市民に正確な情報を丁寧に知らせる必要があります。
住民投票を政争の具にしない
また、この条例案を否決されたら次は、議会解散リコール運動を行うと市長が発言していると報道されています。そのような形で、市民の参政権を保障する制度である住民投票を、政争の具としてもてあそんではなりません。
以上の2点を指摘したうえで、この住民投票条例案に対する賛成討論を終わります。
自・民・公が否決
減税議員も賛成討論を行いましたが、自・民・公からの反対討論はありませんでした。条例案は、共産・減税の賛成、自・民・公の反対で否決されました。
キーワード:税、地方自治体と住民参加、柴田たみお