ヘリ空母やミサイル艇など7隻の自衛艦入港に抗議(2016年5月19日)
サミット警護の物資補給を口実に、自衛隊ヘリ空母など7隻が金城ふ頭に入港
日本共産党市議団が入港拒否を名古屋港管理組合に申し入れ(5月19日)
5月25日からの伊勢志摩サミットの警護での物資の補給等を理由に、自衛艦が7隻も一気に名古屋港に入港することが明らかになり、党名古屋市議団は19日に入港拒否を求める申し入れ入れを行いました。山口議員と柴田議員が参加しました。 今回入港する自衛艦は、全長205mの大型ヘリ空母「いずも」のほか、護衛艦2隻(ふゆづき・いかづち)、掃海艇1隻(2015年に就役したばかりの新型はつしま)、ミサイル艇3隻(はやぶさ・わかたか・おおたか)の7隻です。23日に入港し25日には出港する予定です。
すでに名古屋港には海上保安庁から延べで30隻あまりの巡視船が停泊し、サミット警護に当たっています。
巨大なヘリ空母などを頻繁に入港させてアレルギーを和らげようとしているのでしょうか。以前に伊勢湾フェスタでやってきたヘリ空母「ひゅうが」は全長200mでしたのでそれをはるかにしのぐ空母です。(写真は海上自衛隊hpより)
ヘリコプター護衛艦 DDH-183 いずも
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サミット警備の自衛隊艦船の名古屋港入港に関する緊急申し入れ
5月26、27日に開催される伊勢志摩サミットの警備にあたるとされる海上自衛隊のヘリ空母「いずも」(排水量19,500トン、全長248m、乗員約520名)をはじめとする7隻の艦船が5月23日から25日の三日間、名古屋港に入港し、金城ふ頭(85番、84番、83番岸壁)に接岸することが明らかになった。入港目的はサミット警備に向けての物資補給のためと言われている。
サミットにおけるテロ対策や要人警護は、基本的に警察や海上保安庁の任務である。サミット警備の名でのヘリ空母を含む7隻もの自衛隊艦船の出動はあまりに過剰だと指摘せざるを得ない。
数日間の伊勢湾内の任務のために、わざわざ名古屋港に三日も停泊し物資を補給するような必要性があるとは思えず、ヘリ空母による名古屋港の利用実績つくりが真の目的ではないかとの疑いが拭いきれない。同様に「いずも」へのオスプレイ飛来の可能性についても警戒しなければならない。
自衛隊艦船の名古屋港入港について、私たちは港の軍事利用につながるものとして、これまでも厳しく抗議してきた。サミット警備が目的とはいえ、今回の自衛艦の名古屋港入港も港湾の軍事利用につながるものであり容認するわけにはいかない。
日本国憲法をないがしろにして安保法制を強行し、自衛隊の任務拡大をすすめる安倍政権のもとで、戦争できる国づくりへとつながりかねない危険な動きを見過ごすことはできない。
よって以下の点を申し入れる。
1.自衛隊艦船の名古屋港入港を拒否すること。
2.自衛隊艦船に関する情報を特別扱いせず、他の入港船舶と同様に公開すること。
3.日本国憲法を厳守し、憲法9条をあらゆる港湾行政に貫き活かすこと。
*追伸 24日に現地に行きました。
キーワード:平和と人権、市民生活、山口清明、柴田たみお