後期高齢者医療広域連合議会 8月定例会②議案の反対討論(個人情報保護条例) くれまつ順子(2016年8月22日)

情報漏えい事故が相次ぎ、プライバシー保護が保障されないままの条例改正は認められない
         くれまつ順子議員

【くれまつ議員】議案第10号個人情報保護条例等の一部を改正する条例の制定について反対の立場から討論を行います。

プライバシーの侵害や成りすましなどの犯罪を招くおそれが増大
 反対する第一の理由は、今回の改正のもととなったマイナンバー法の改定により、機微性の高い個人情報である預貯金や特定健診情報に番号を付番し、マイナンバー制度の利用範囲を拡大し、プライバシーの侵害や成りすましなどの犯罪を招くおそれが増すと考えるからです。また、条例改正のもととなった個人情報保護法の改定には、ビッグデータ活用を促進して個人の権利利益の保護を後退させかねないものであるからです。

情報ろうえいの危険性が払しょくされない
 第二の理由は、マイナンバー法が施行早々にシステムエラーを頻発し、全国的に不具合が相次ぎ、名古屋市ではマイナンバーカードが未だ届いていない方が7月現在約10万人いらっしゃいます。さらに制度スタートした昨年10月から今年3月までに、マイナンバー情報の漏えいなどの事件が、地方自治体と民間ですでに83件あったという国からの報告があり、情報ろうえいの危険性が払しょくされない状況にあります。

 以上、大本の個人情報保護法、マイナンバー法の大本に反対であるために、マイナンバー法の改定に合わせた当広域連合の条例の改正は認めるわけにはいかないということを申し上げて、討論を終わります。

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