2016年9月定例会

9月議会 江上議員が継続審査の反対討論

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 江上ひろゆき議員は10月12日の本会議で、名古屋城天守閣特別会計予算の議案について継続審査反対の立場で討論を行いました。
 動画は名古屋市会HPをご覧ください(江上議員の討論は、最初から2分25秒まで)。討論の全文は以下のとおりです。

平成28年度名古屋城天守閣特別会計予算 継続審査反対討論 江上ひろゆき

 2020年7月完成期限の名古屋城天守閣木造化の基本設計などの議案採決を求めて討論します。

 この議案は、東京オリンピック開催時の2020年7月完成を実現するために6月議会で提案されたものです。完成期限は優先交渉権者を決め、事業を進める公募の前提条件であり、期限の変更は、議案そのものを否定するものです。

 第1に、優先交渉権者を決める実施公告などのどこにも期限変更についての条項はなく、市側の判断によるものであると審議で明らかになりました。

 また、6月議会の議案説明で、「2020年7月までに」「復元するため基本設計等を実施する」と河村市長は述べ、予算概要にも記述しています。市は、議案には期限がなく問題ないとしていますが、説明と議案と異なることが今まで例がないことも明らかになりました。

 第2に、市長は、6月議会で、議案について「耳を傾ける」と発言しました。議案の取り下げなどによって優先交渉権者から損害賠償請求される危険を検討したと言いますが、延長提案は、優先交渉権者に対する市長自らの責任回避のためではないでしょうか。賠償請求や延長について、弁護士見解は分かれています。採決をし、否決をすれば損害賠償問題は解決します。

 以上により議案として認められない案件です。取り下げるべき議案を取り下げない市長の不作為こそ問題です。しかし、取り下げないのであれば、審議の必要がない議案は、採決し、否決を求めて討論とします。

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