西山議員が個人質問(2016年11月25日)

%e8%a5%bf%e5%b1%b1%e8%87%aa%e5%b8%ad%ef%bc%91 西山あさみ議員が本会議にて11月25日、新堀川上流部の悪臭問題と、名古屋市がつくり出すワーキングプアについて個人質問を行いました。
 概要は市政ニュース174号を、動画は名古屋市会HPをご覧ください。新堀川の悪臭原因「硫化水素の可能性高い」
 西山質問(6月議会)受け、市が本格調査を実施

悪臭防止は中区全体の願い
 西山議員が新堀川上流部の悪臭問題を取り上げるのは6月議会に続き2回目。今回の質問は、党市議団が7月に行った、水上からの視察を踏まえたものです。%e6%96%b0%e5%a0%80%e5%b7%9d
 西山議員は、緑色の水面に黒い浮遊物が広がる同川の写真パネルを示しながら、「地域住民は悪臭に悩んでいる。区政協力委員会でも水質の浄化と悪臭発生防止を求める要望が出ており、中区全体の問題だ」と強調。自身が6月議会の個人質問で提起した、悪臭が強くなる夏場の調査について、報告を求めました。

「効果的な対策を検討する」
 答弁にたった環境局長は「夏場に大気中の濃度測定を行った結果、悪臭の原因物質は硫化水素の可能性が高いことが判明した」と報告。上流部の川底には有機物を含むヘドロが堆積し、かつ、川底の水は酸素の少ない状況となっている」と説明しました。%e6%96%b0%e5%a0%80%e5%b7%9d%e8%aa%bf%e6%9f%bb
 その上で同局長は「今回の調査結果に基づき、対応策について河川管理者に助言を行うとともに、現地調査を引き続き行う」と述べました。
 河川管理者の緑政土木局長は「悪臭に対する効果的なヘドロの除去及び対策について検討したい」と答えました。 西山議員は、悪臭がなくなるまで、関係部局が連携して、責任をもって取り組むよう求めました。

緑土局が対策費を予算要求
来年度の予算編成で緑政土木局は、「新堀川における悪臭対策(新堀川のヘドロの除去及び対策の検討)」として、3億8300万円を要求しています。

市雇用の非正規職員を時給1000円以上に
 官製ワーキングプアの解消迫る

フルタイムで働いても年収200万円以下
 名古屋市は臨時的任用職員を940人(2016年4月1日現在)雇用。そのうち、時給1000円未満の賃金の職員は631人にのぼります。最も低い時給は850円で、愛知県の最低賃金845円とほぼ同じ水準。フルタイムで働いても年収200万円以下のワーキングプアです。
 西山議員は「名古屋市がワーキングプアを生み出しているという認識はあるのか」とただしました。
 これに対し総務局長は「その賃金だけで生活を維持する職とは考えておらず、ワーキングプアを生み出しているという認識はない」などと答弁しました。
 西山議員は、職員給与は生計費を考慮するよう地方公務員法で定められていると指摘。「市立保育園で10年間勤務する、ある臨時職員から『年収は240万円前後。なんとかやりくりして生活しているけれど、本当に生活していけない』との訴えがあった。総務局長の答弁は実態を踏まえていない」と厳しく批判しました。
 保育園臨時職員の待遇について、子ども青少年局長は、「必要に応じて様々な処遇改善を実施していくことは、今後の検討課題」と述べました。%e3%81%ab%e3%81%97%e3%82%84%e3%81%be

業務委託でワーキングプア拡大
 今年から始まった西山小学校の給食調理業務の委託先ではパートの時給が850円以下。南区図書館の業務委託先でもパートの時給は850円です。業務託の拡大で、ワーキングプアは増え続ける一方です。
 西山議員は、名古屋市議会が9月定例会で全会一致で採択した「最低賃金の時給1000円への引き上げを求める」意見書の意義を強調。「働く貧困を解消するためには、時給を1000円以上に引き上げ、これ以上指定管理や業務委託を行うべきではない」と力説しました。