岡田議員が個人質問(2016年11月29日)

%e5%b2%a1%e7%94%b0%e8%87%aa%e5%b8%ad 岡田ゆき子議員は11月29日の本会議において、就学援助の入学準備金の拡充と味鋺(あじま)保育園の民間移管の問題点を質しました。
 動画は名古屋市会HPをご覧ください。以下が概要です。

就学援助の入学準備金・・・必要な金額を必要な時期に
入学準備金の改善を
 名古屋市では就学援助の入学準備金を6月に支給しています。小学校入学時には、ランドセルだけでも1~4万円。中学校入学では制服やカバン等も含め、7万5千~8万円程度は必要なのに、入学準備金は小学校2万470円、中学校2万3550円です。実際にかかる費用と支給額が大きくかけ離れています。特に支給時期が入学後になり、保護者からは「入学前に支給してほしい」との声が寄せられています。岡田議員は「名古屋市でも入学前に支給が間に合うようにするべき」と求めました。
 教育長は、他の自治体では入学前に支給していることを認め、支給後に転出した場合の対応などの検討が必要として「他都市事例の研究する」と答弁。
入学前支給の実施を
 東京八王子市は、来年から入学前の3月に入学準備金の支給を実施します。支給後に市外に転出するケースでは、「申請した時点では必要だったことは間違いないわけで、市外に転出してもスムーズに入学されるのであれば良い」と返還を求めていません。
「やるべきだと思う(市長)」
 「入学前に必要なお金を建て替えなければならないのは経済的に困難を抱える家庭にとっては大変。入学前に支給できるよう早く対応するべき」との追及に、河村市長は「前倒しすると喜んで貰えるなら、やるべきだと思います、大至急勉強させてください」と答弁しました。

移管先の法人で暴行事件・・・味鋺保育園の民間移管を見直せ
調査中なのに「問題ない」
 味鋺保育園の民間移管先に選定された社会福祉法人が管理運営する介護施設で、職員が入所者に対し暴行が疑われる事件が発覚しました。現在、名古屋市による調査が行われています。岡田議員は「法人の管理責任の有無も明らかになっていない状況で、どうして移管には何らの問題はないと言えるのか」と追及しました。子ども青少年局長は「保育施設については適切に運営されていると認識しており、何ら問題はない」という答弁でした。
問題があれば移管先の変更を
 岡田議員は、事業者が同一法人の運営する他の施設で問題が起こった場合の対応について他の事例を示して追及しました。
 東京品川区では、保育所の運営を移管された社会福祉法人が、運営している兵庫県内の施設で不適正な経理が明らかとなり、品川区から移管を取消されました。名古屋市でも、小学校給食調理の民間委託を受託した業者が小学校以外の施設で食中毒を起こしことが明らかとなり、名古屋市教育委員会は委託先を変更しています。
 子ども青少年局は「保育園は適正に運営されていると認識している」と繰り返すだけでした。
保護者の合意と納得の優先を
 12月10日には、この問題で味鋺保育園の保護者説明会が開催される予定です。岡田議員がこの説明会において「保護者の同意と理解が得られなければ、進めない立場を明確にしていただきたい」と質問。名古屋市は「保育施設は適切に運営されていると認識しており、そうした認識をを持って保護者に説明をする」と答弁しました。岡田議員は、保護者の不安を解消するよりも、移管のスケジュールを優先する名古屋市の姿勢を厳しく批判しました。

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