江上ひろゆき議員の反対討論 天守閣木造復元の継続審査(2016年12月7日)
12月7日の本会議で江上ひろゆき議員は、名古屋城天守閣の特別会計予算を継続審査することに反対する討論を行いました。討論の概要は、市政ニュース179号を、動画は名古屋市会HPをご覧ください。
以下は討論の全文です。
2016年12月7日
名古屋城天守閣木造化関連議案の継続審査反対討論
日本共産党市議団を代表して、名古屋城天守閣木造化に係る議案採決を求めて討論します。
12月5日の経済水道委員会で審議中に、定例記者会見において河村市長は、技術提案交渉方式に基づく優先交渉権者の選定について、事業者と契約をすでに締結したかのように発言しました。この点について、「契約に至っていない」とする当局との間での認識の違いは明らかです。認識の違いがありながら、手続きを進めてきたことは無責任であり、この方式に基づく天守閣木造化手続きは、白紙に戻すべきです。
また、今議会で、提案した事業費505億円以内について、「上昇することも考えられる」と、契約もしていないのに契約予定額の増額の可能性を示唆したことも問題です。
9月議会において、「2020年7月まで」としていた完成期限を「2022年7月まで」に2年延長する提案は、事業者公募の前提条件を覆すものであり、契約手続きの公平性・公正性を損なうものです。完成期限を延長するのであれば、公募そのものをやり直すのが筋です。
6月議会から審議時間がかかっているのは、市長発言を含む市側の責任であり、当局は「議会に責任はない」と答えています。技術提案交渉方式の大前提である完成期限や事業費の変更まで議論になっている議案は取り下げるべきです。
取り下げないのであれば、市政の監視役である議会として、継続でなく採決し、きっぱり否決すべきであることを求め討論を終わります。
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