自衛隊艦船えんしゅう入港拒否を申し入れ
自衛隊の広報活動を目的として、海上自衛隊の多用途支援艦が3月2日から名古屋港に入港し、3日と4日は一般に公開することが明らかに。
日本共産党名古屋市議団は2月27日、入港を拒否するよう名古屋港管理組合に申し入れました。多用途支援艦は訓練支援や物資輸送などを主任務としていますが、機関銃も搭載できます。
申し入れ書の全文は下記を、申し入れの概要は市政ニュース199号をご覧ください。
2017年2月27日
名古屋港管理組合
管理者 大村秀章様
日本共産党名古屋市会議員団
団長 田口一登
海上自衛隊の多用途支援艦「えんしゅう」の広報
活動を目的とした名古屋港入港に関する申し入れ
横須賀を母港とする海上自衛隊の多用途支援艦「えんしゅう」(980t、乗員40名)が、自衛隊の広報活動を目的として、3月2日から5日まで名古屋港に入港し、ガーデンふ頭3号岸壁に接岸することが明らかになった。
多用途支援艦は、艦艇などの曳航をはじめとした訓練支援や物資輸送などを主な任務としているが、必要に応じて機関銃が設置できる装備も備えている。
後方支援と称する兵站活動なども含めて軍事目的のために港湾を利用することは戦争放棄を定めた日本国憲法の下で容認できない。ましてや名古屋港は、商業港であり軍港ではない。軍事目的の艦船入港を認めるべきではない。
自衛隊艦船の名古屋港入港に際しては、これまでは多くの場合、入港目的は乗組員の休養、補給、そして一般公開とされていた。しかし今回の「えんしゅう」入港は、自衛隊の広報活動そのものが目的とされ、一般公開及び特別公開が計画されている。いま自衛隊への入隊希望者は減少傾向が続き、中学生をも対象にした勧誘活動等が問題視されている。
ちなみに2009年4月20日の自衛艦入港に関する我が党市議団の申し入れに対し、当時の港営部長は「自衛官募集は一般公開とイコールではないので、海上自衛隊には考慮してもらうよう要請した」と述べている。
自衛隊の広報活動そのものを目的とした名古屋港の利用は問題であると言わざるを得ない。よって以下の点を申し入れる。
- 自衛隊艦船の名古屋港入港を拒否すること。
- ガーデンふ頭を艦船の一般公開等に利用させないこと。隊員勧誘のための港湾施設の使用を認めないこと。
- 日本国憲法を順守し、憲法9条をあらゆる港湾行政に貫き積極的に活かすこと。
キーワード:平和と人権、市民生活、山口清明、高橋ゆうすけ