2018年5月臨時会 さいとう愛子議員が請願の討論(2018年5月18日))
市立図書館の再編計画は市民の意見をよく聞いて再検討が必要
2月議会閉会から4月末までの議会閉会中に、各委員会で請願審査が行われ、日本共産党が採択を求めたにもかかわらず、「不採択」や「審査打切」となった請願について5月臨時会で採決が行われました。このうち、「なごやアクティブ・ライブラリー構想に関する請願」について、5月18日の臨時会本会議で採決が行われ、採決に先立って行われた討論に、さいとう愛子議員が立ちました。さいとう議員の討論と結果を紹介します。(5月1日~16日に審査された請願については6月定例会で採決が行われます。)
ただいま議題となっております「なごやアクティブ・ライブラリー構想」に関する請願の採択を求めて討論します。
昨年12月に策定された、「なごやアクティブ・ライブラリー構想」は、市域を5つのブロックに分け、鶴舞中央図書館以外の20図書館に格差を設け、民間活力の導入・売却までも検討するという全市民にかかわる大幅な再編構想です。しかし、市民向けの説明会は、たった1回しか行わず、十分な周知に努めることもないまま、パブリックコメントに付し、拙速に構想の策定を進めたことは重大です。
市民への情報提供が不十分であったにもかかわらず、パブリックコメントには、814件もの意見が寄せられ、「ブロック化の名のもとに司書が集約されるということは賛成できません」などの声がありました。市民にとって、知的財産である図書館の再編構想は、スケジュールありきでなく、パブリックコメントで出された意見を十分精査すべきというこの請願の趣旨をくんで、構想内容の再検討を求めます。
また、請願者は、「なごやアクティブ・ライブラリー構想」とは切り離した上で、星が丘周辺を候補地とする新たな図書館建設の早期実現を求めていますが、これは、「構想」に基づいて星が丘周辺に、新たな図書館が建設されるなら、現在ある、千種・名東・守山・東区の図書館は、全て、民間活力が導入され、縮小、売却の対象となる懸念があるからです。
以上から、請願の趣旨をくんで、採択を強く求めて討論を終わります。