岡田ゆき子議員の請願採択を求める討論(2018年7月4日)
「デイサービス型地域活動支援事業に関する平成30年1月10日付健康福祉局障害福祉部障害者支援課長名通知を撤回し、これまで通りの制度運用及び支給決定要件の継続を求める請願」について
障害のある方が、作業所などでの活動後、帰宅するまでの生活の場を保障する事業の堅持を 岡田ゆき子議員
【岡田議員】障害者デイサービス型地域活動支援事業の支給決定要件の変更通知の撤回を求める請願について採択を求め討論します。
帰宅までの生活の場の保障を制限
デイサービス型地域活動支援事業とは、障害のある方が、作業所など
の日中活動後の、帰宅するまでの生活の場を保障する、名古屋市独自の事業です。
ところが、名古屋市は、今年1月に突如、日中活動と同一日に地域活動支援事業を利用する場合は、「介護者が不在 等」を要件とする通知を出しました。
撤回通知でも要件変えないことに不安
障害者や家族から「これまで通り利用ができなくなる」とのつよい危機感が示されました。
請願提出後、名古屋市は、3月下旬に事実上これまでと同様の運用を可能とする再通知を出しました。
しかし、「介護者が不在等」とした要件は撤回されず、いまだに不安が解消されていません。介護者の多くは、高齢です。子どもの介護に対し不安を持ち続けておられます。成人した障害者には、介護者がいるかいないかで、事業の利用が制限されるべきではありません。
障害者の暮らしを支えてきた事業を守れ
折しも、名古屋市は障害者差別解消条例を制定しようとしています。名古屋の優れた独自事業として、障害者の暮らしを支えてきた事業を心配なく使うことができるよう、きっぱりと介護者要件を撤回すべきです。
以上、本請願の採択を求め討論を終わります。
採決は自民公減の全議員が「不採択」でした。