さいとう愛子議員の組替動議の提案説明(2019年3月15日)
リニア関連などの大型開発や金持ち減税をやめて 敬老パスや子ども医療費無料化拡大などに回します
民間委託や市民負担増の中止を
予算案は、金持ち優遇の減税を続けながら、民間委託、民営化を進めるとともに、国民健康保険料の値上げなど市民負担を増やすものとなっていることから、以下の方向で抜本的な組み替えを提案します。
金持ち減税や天守閣復元、名駅周辺開発等をやめ、財源確保
第1に、金持ち優遇の市民税減税の中止で、税収を112億円ふやします。リニア関連名古屋駅周辺地区まちづくり基金の設置を中止し100億円を確保します。さらに、中部国際空港2本目滑走路建設関連など不要不急の支出をやめます。市民合意のないまま、2022年完成をめざす名古屋城天守閣会計支出金もやめ、全体で、約232億円の一般財源を確保します。
生み出した財源で福祉・くらし・子育て支援の予算を増やす
第2に、これらの財源を活用して、市民の暮らしや子育て応援、教育の充実を図ります。
敬老パスは利用制限を設けず、対象を私鉄に拡大します。国民健康保険料や後期高齢者医療保険料の値上げを中止するとともに、介護保険料を一人年平均5千円値下げするなど、市民の負担を軽減します。
少人数教育など教育環境の拡充を
学校給食調理業務の委託拡大を中止し、小学校の給食費を無償化します。小中学校の少人数学級を、小学校は3年生まで、中学校は2年生まで拡大し、学校図書館司書を小中学校の全校に配置し、教育を充実させます。
安心の子育てへ経済的支援
公立保育所の社会福祉法人への移管を中止します。
子どもの医療費無料制度を入院・通院とも18歳まで拡大し、国民健康保険料の子どもの均等割の廃止し、高校生給付型奨学金の支給対象を全学年の非課税世帯に拡大し、私立高校授業料の補助を拡充する、など子育て世帯の経済的な負担を軽減します。
商店リフォーム助成で仕事おこしを
住宅リフォーム助成や商店リフォーム助成の創設で暮らしを向上させ、中小企業・業者の仕事おこしを進めます。
また、災害対策事業基金への積み立てを増やします。
速やかな組み替えを
以上、市長に対し、一般会計予算案を速やかに組み替え、再提出されることを求めて説明を終わります。