保育所等の園外保育における安全確保を求める緊急申し入れ

教育長(中央)に申し入れる(左から)さいとう・田口・岡田・さはし・江上各議員

大津市の県道交差点で保育園児らの列に軽自動車が突っ込み、園児2人が死亡した事故を受け、日本共産党名古屋市議団は5月16日、河村市長に対し、保育所等へのアンケートで園外保育の危険個所を全市的に把握し、早急に対策を取るよう緊急の申し入れを行いました。

news03保育所安全申し入れ

2019年5月16日

名古屋市長
河村 たかし 様

日本共産党名古屋市議団
団長 田口一登

保育所等の園外保育における安全確保を求める緊急申し入れ

 5月8日に大津市で、散歩(園外保育)中の保育園児らの列に軽自動車が突っ込み、園児2名がなくなる
事故が発生しました。亡くなられたお二人の園児に心から哀悼の意を表明するとともに、未だ重体と伝
えられている園児と入院されている方々の一日も早い回復をお祈りするものです。

 5月10日には、名古屋市子ども青少年局は、全ての認可保育施設、認可外保育施設に安全点検を促す通知を出し、園外保育の際の移動経路や利用する公園について安全確認するように求めています。

 厚生労働省は、この事故を受け園児の散歩に関する安全管理の徹底を求める通知を都道府県に出しました。その中で、「保育園側の対応に問題が確認されていない」と指摘しているように、今回の事故は、どれだけ保育士が注意を払っても防ぐことができない事故であり、行政の責任で自動車等から園児を守るための安全対策が必要です。

 子どもの発達には園外保育は重要であり、今後も積極的に取り入れる必要があります。

 日本共産党市議団が緊急に保育所へ聞き取り調査を行ったところ、園外保育の際「交通量の多い交差点を通る必要があるが、安全柵がなくて危険」「狭い道路には飛び出し注意の看板が欲しい」「よく利用する道路には通学路のように路肩のカラー舗装をしてほしい」など、移動経路や利用する公園等での危険個所をよく把握されていました。保育所等によっては、独自に行政区、土木事務所に安全対策を求めているところもありますが、なかなか改善されず、危険と思われる箇所が長い間放置されていることもあり問題です。今回の事故を受け、改めて、市が責任をもって子どもの命を守るよう、全市的に安全対策を講じることが緊急に求められています。


1、園外保育における危険個所を全市的に把握するため、直ちに各保育施設に聞き取りを行うこと。実
態を把握したうえで、関係機関と協議し、早急に対策を講じること。
2、必要な交通安全設備の設置に対する財政的な支援を国、県に要請すること。

以上