2019年9月議会
さはしあこ議員の個人質問②基準以下の小学校運動場の改善を(2019年9月17日)
小学校の運動場面積を確保するための取り組みについて
さはしあこ 議員
大高南小学校での運動場確保にどう取り組んだのか。小学校の運動場面積の確保に関する教育長の認識は
【さはし議員】小学校の運動場面積を確保するための取り組みについて、教育長におたずねします。
私は、運動場がせまくなってほしくないと願っている子どもたちや保護者のみなさんの声を今もお聞きしています。
2014年9月定例会で、児童が増加する見通しの大高南小学校の運動場を例に挙げ「2014年5月1日現在の児童数は447人。6年後の2019年には児童数は現在の約2倍になる見通し。人口急増地帯のこの小学校では、何らか手を打たないと、学校設置基準が定める最低基準を下回るのではないかと危惧している」と指摘しました。「運動場として利用できそうな土地や隣接する調節池を代替地として活用してはどうか」と地域住民の提案も紹介しました。
けれでも、そうした提案も残念ながら取り上げられず、最終的には、運動場内に校舎を増築せざるをえませんでした。今年、児童は840人と当時の約2倍となり、一人あたりの運動場面積も17.6㎡から、8.5㎡となり、6年前の質問で指摘した通りとなりました。
さらには、6年前、住民から提案されていた運動場として利用できそうな土地は売却され、現在、そこにマンションの新規建設が計画されています。マンション建設による児童の増加から、令和4年の児童数を962人と見込んでいます。一人あたりの運動場面積がさらに減って7.4㎡になってしまいます。当時の教育長は「既存の学校の運動場の拡張については、困難な課題があると認識し、対処に苦慮しているところ」と答弁されました。だから、私は、「周辺の土地の活用も含めて考えてほしい」とお願いしました。その周辺の土地が売却されたことで、今の状況をつくりだしてしまったのでないですか。
また、6年前に「少なくとも今までより運動場の面積を狭くすることがないようにしっかり取り組んでいただきたい」と教育委員会のさらなる努力を求めました。
そこで、教育長におたずねします。このような経過も踏まえ、大高南小学校において、少なくとも運動場を狭くしないために、これまで具体的にどのような努力をされてきましたか。お答えください。
併せて、本市の小学校の運動場面積確保に関する認識をあらためてお聞かせください。
生徒増で運動場を広く使えるよう工夫して運動場に校舎棟を増築(教育長)
【教育長】2014年当時、大高南小学校は児童数の増加が見込まれ、その対応策として運動場に校舎棟の増築を行ってきた。その際、校舎や遊具の配置を工夫することで、できるだけ運動場を広く使えるように配置してきた。
市内には運動場面積が国の基準に満たない学校もあり、子ども達にとって望ましいことではないと認識している。
今後も各学校の状況を勘案しながら、子ども達が運動できるスペースの確保に向けて工夫したい。
見通しの甘さに加えて、抜本的対策が取られてこなかったことが、こうした事態につながっている(要望・意見)
【さはし議員】現在、通学している児童のことを考えてほしい。売却され、新規マンションの建設が計画されている土地は、民有地ではなく市有地でした。見通しの甘さに加えて、抜本的対策が取られてこなかったことが、こうした事態につながっていると反省していただきたいと思います。学校は、地域活動のコミュニティーの場でもあります。避難所の質問でも取り上げましたが、運動場は重要な避難スペースでもあります。私は、一局では、限界があるように思えます。全庁的に街の動向を見ていきながら、他局とも連携し、取り組んでいくことを求め、質問を終わります。